kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

生き別れた息子に会いたい

以前、私の担当の入居者、キミさん(仮名)から「生き別れた息子に会いたい」という相談を受けました。

 

キミさんは81歳の女性で、70歳の頃に夫を亡くしてから一人暮らしをしていました。その頃、息子さんに会いたいと思い、探し始めましたが、行方が分からず、そのまま音信不通になってしまったそうです。

 

キミさんは、息子さんのことをいつも心の片隅に抱えていて、いつか会える日を夢見て生きてきたとのことでした。

 

しかし、キミさんは私に「息子が亡くなったことを知った」と打ち明けてくれました。

キミさんは、息子さんの死を受け入れることができず、今も息子さんに会いたい気持ちでいっぱいなのだそうです。

 

私は、キミさんの気持ちが理解できないわけではないし、むしろ、その気持ちに寄り添いたいと思うのです。

 

息子さんを亡くされたキミさんは、きっと大きな悲しみと喪失感に襲われていることでしょう。

 

息子さんに会えなかったこと、息子さんの死を受け入れられないこと、そんな思いに押しつぶされそうになっているのかもしれません。

 

そんなキミさんに、私はこう伝えたいです。

 

「キミさんの気持ちは、とてもよくわかります。息子さんを亡くされたのは、とても辛いことですよね。でも、キミさんは、息子さんを心から愛していた。そして、息子さんもキミさんのことを愛していた。それだけで、キミさんの人生は素晴らしいものだったと思います。

息子さんに会えなかったこと、息子さんの死を受け入れられないことは、キミさんの心の中にずっと残るでしょう。でも、それはキミさんの人生の一部です。

今は、悲しみに浸ってもいいんです。でも、いつか、その悲しみを乗り越えて、前を向いて生きていけるようになってください。

キミさんは、一人じゃない。私も、キミさんのことをずっと支えていきます。」

キミさんは、私の話を聞いて少し落ち着いた様子でした。

 

「ありがとう」と、キミさんは私に微笑みかけてくれました。

私は、キミさんの笑顔を見て、少しホッとしました。

 

キミさんは、きっと、いつか息子さんの死を受け入れ、前を向いて生きていけるようになると信じています。

 

その日まで、私はキミさんのそばにいて、キミさんを支えていきたいと思っています。

 

キミさんへのエール

キミさん、息子さんの死を受け入れることは、とても難しいことです。でも、キミさんは、息子さんを心から愛していた。そして、息子さんもキミさんのことを愛していた。それだけで、キミさんの人生は素晴らしいものだったと思います。

 

今は、悲しみに浸ってもいいんです。でも、いつか、その悲しみを乗り越えて、前を向いて生きていけるようになってください。

 

キミさんは、一人じゃない。私も、キミさんのことをずっと支えていきます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。