kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

老人ホームで働く先端恐怖症の介護士

お題「わたしは先端恐怖症」

私は、老人ホームで働く介護士です。

 

先端恐怖症という、先端がとがったものが苦手な病気があります。針やハサミ、ナイフなどの刃物はもちろん、鉛筆やペンなどの文房具や、刺繍針や編み針などの手芸道具などにも恐怖を感じます。

 

介護の仕事は、食事や入浴、排泄などの介助はもちろん、褥瘡や皮膚炎などの予防やケア、服薬の管理など、さまざまな業務があります。その中で、先端恐怖症の私にとって、一番苦手な業務は、お年寄りの爪切りです。

 

お年寄りの爪は、長く伸びて曲がったり、割れたりしていることが多いです。そうすると、爪が皮膚に食い込み、炎症や感染を引き起こす可能性があります。そのため、定期的に爪切りをして、清潔に保つことが大切です。

 

しかし、私は爪切りを使うだけで、吐き気を催したり、気分が悪くなったりするほど恐怖を感じてしまいます。そのため、爪切りをするときは、薄目で見て、なんとか作業を進めています。

 

先日、あるお年寄りの爪切りをしていたときのことです。お年寄りは、認知症を患っており、爪切りを嫌がっていました。私は、お年寄りの手に爪切りを当てようとしても、抵抗されてなかなかうまくいきませんでした。

 

そんなとき、お年寄りは突然、私の手をつかんで、自分の爪を切ってほしいと言いました。私は驚きましたが、お年寄りの気持ちを尊重して、手伝うことにしました。

 

お年寄りは、私の手を自分の爪に当てて、自分で切ろうとしました。しかし、お年寄りの爪は、曲がっていて、うまく切ることができません。私は、お年寄りの動きに合わせて、爪切りを当てるようにしました。

 

お年寄りは、私の手助けを受けて、なんとか自分の爪を切ることができました。お年寄りは、嬉しそうに笑って、私に感謝の言葉を述べてくれました。

 

私は、お年寄りの笑顔を見て、とても嬉しくなりました。先端恐怖症で、爪切りが苦手でも、お年寄りの笑顔のために、頑張ろうと思えた瞬間でした。

 

このエピソードは、私にとって、先端恐怖症と向き合うための、大きなきっかけとなりました。これからも、先端恐怖症とうまく付き合いながら、お年寄りの笑顔のために、精一杯頑張っていきたいと思います。

 

先端恐怖症の介護士が気をつけていること

 

先端恐怖症の介護士として、私が気をつけていることは、以下の3つです。

 

  • 先端恐怖症であることを、周囲に伝えておく

先端恐怖症であることを、周囲に伝えておくことで、理解してもらいやすくなります。また、いざというときに、助けてもらいやすくなります。

 

  • 先端恐怖症の症状を理解する

先端恐怖症の症状を理解しておくことで、自分の状態を把握しやすくなります。また、症状が出る前に、対処をしやすくなります。

 

  • 先端恐怖症を克服する努力をする

先端恐怖症を克服するためには、少しずつでもいいので、先端恐怖症の対象に触れる練習をすることが大切です。また、カウンセリングやセラピーなどを受けるのも、一つの方法です。

 

先端恐怖症の介護士は、決して一人ではありません。先端恐怖症とうまく付き合いながら、お年寄りの笑顔のために、精一杯頑張りましょう。