kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

介護士の私が見た、心の深い闇とわずかな光

私は、老人ホームで介護士として働き始めて20年になります。毎日、様々な老人の人生と向き合い、時には喜び、時には悲しみを分かち合ってきました。

 

この仕事を通して、多くのことを学びました。人生の尊さ、人の強さ、そして人間の心の脆さ。そして、どんな深い闇の中にいても、必ずわずかな光が存在することを。

 

心の深い闇

老人ホームには、様々な事情で入所している方がいます。中には、家族との確執で心を閉ざしてしまった方や、過去に大きなトラウマを抱えている方もいます。

 

彼らは、心の奥底に深い闇を抱えています。その闇は、周囲の人を寄せ付けず、孤独と絶望の中に閉じ込めてしまいます。

 

私も、そんな方々と接する中で、心が痛くなることがあります。何もかも諦めきったような表情、虚ろな目、そして一言も発することなくただじっと座っている姿。

 

わずかな光

しかし、そんな深い闇の中にあっても、必ずわずかな光が存在します。それは、家族からの温かい言葉、友人からの励まし、そして何気ない日常の小さな出来事だったりします。

 

ある日、認知症を患っている老人がいました。彼は、自分の名前も家族の名前も忘れてしまっていました。毎日、同じことを何度も繰り返し、不安そうな表情を浮かべていました。

 

そんなある日、彼の家族が久しぶりに面会に来ました。久しぶりにお孫さんに会った彼は、とても嬉しそうでした。名前は忘れていても、お孫さんの顔だけはしっかりと覚えていました。

 

彼は、お孫さんと一緒に遊んだり、話をしたりして、久しぶりに笑顔を見せました。その姿を見て、私も心が温まりました。

 

どんな深い闇の中にいても、人は心の奥底に光を持っていることを、彼は私に教えてくれました。

 

介護士の役割

介護士の役割は、単に老人の生活を助けることだけではありません。彼らの心の支えとなり、わずかな光を見つける手助けをすることも、私たちに求められています。

 

そのためには、老人の話をしっかりと聞き、共感を示すことが大切です。そして、どんな小さなことでも、彼らの喜びを一緒に分かち合うことが重要です。

 

希望の光

老人ホームでの仕事は、決して楽ではありません。しかし、そこに携わることで、多くのことを学ぶことができます。そして、人の心の強さを信じ、希望の光を見つけることができるのです。

 

私は、これからもこの仕事を通して、老人の人生に寄り添い、彼らの心の支えとなっていきたいと思っています。

 

さいごに

このブログを読んでくださった皆さんには、心の深い闇を抱えている人に対して、理解と寛容の心を持って接してほしいと思います。

 

どんな人にも、必ず心の奥底に光が存在します。その光を見つけて、手助けすることができれば、彼らはきっと希望を見出すことができるでしょう。

 

私たちは、皆で力を合わせて、誰もが安心して暮らせる社会を作っていきましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。