kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

なぜ、介護認定調査時に普段できていないことができてしまうのか?

私は、老人ホームで介護士として働いている「かいごの木」です。

 

介護認定調査は、介護保険の要介護度を判定する際に行われる調査です。この調査では、本人の身体機能や認知機能の状態を評価し、要介護度を決定します。

 

介護認定調査は、本人や家族、介護サービスを提供している事業所の職員などから情報を収集して行われます。調査員は、これらの情報をもとに、本人の日常生活の動作や生活状況を総合的に評価します。

 

しかし、介護認定調査時に、普段はできないことができてしまうというケースが少なくありません。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

 

1.本人のやる気や気合

介護認定調査は、本人にとっても重要なイベントです。要介護度が上がれば、受けられる介護サービスの内容や金額が変わってくるからです。そのため、本人は認定調査に臨むにあたって、普段よりもやる気や気合が入っていることがあります。

 

やる気や気合が上がると、普段はできなかった動作や生活動作でも、なんとかできるようになることがあります。例えば、普段は歩行器を使って歩いている人が、認定調査の日は杖を使って歩けるということもあります。

 

2.調査員の励ましや誘導

調査員は、本人が普段の生活動作をできるだけできるように、励ましや誘導をします。例えば、歩行が困難な人がいたら、杖の使い方や歩き方を指導したり、手助けしたりします。

 

このような調査員のサポートによって、本人は普段よりも高いパフォーマンスを発揮することができるのです。

 

3.体調や気分の波

体調や気分は、一日の中でも大きく変化します。介護認定調査の日は、本人の体調や気分が普段よりも良い日である可能性があります。

 

体調や気分が良くなると、身体機能や認知機能の状態が良くなり、普段はできなかったことができるようになることがあります。

 

4.介護サービスの利用

介護認定調査の前に、介護サービスを利用することで、普段はできないことができるようになることがあります。例えば、ヘルパーさんに介助してもらうことで、歩行や入浴などの動作ができるようになるのです。

 

しかし、介護サービスを利用して得られた成果は、介護認定調査の結果に反映されないことに注意が必要です。

 

介護認定調査の際に、普段できないことができてしまうことは、決して悪いことではありません。本人のやる気や気合、調査員のサポート、体調や気分の波など、さまざまな要因が影響して起こる現象です。

 

しかし、介護認定調査の結果が、本人の実際の介護の必要性と必ずしも一致するとは限りません。そのため、介護認定調査の結果に納得できない場合は、二次判定を申し立てることも検討しましょう。

 

二次判定では、介護保険分科会が介護認定調査の結果を再審査します。二次判定の結果は、介護認定調査の結果と異なる場合もあります。

 

介護認定調査の結果に納得できない場合は、二次判定を申し立てて、本人の介護の必要性を正しく評価してもらうようにしましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。