私は、老人ホームで介護士として働いている「かいごの木」です。
入居者の中には、過食をしてしまう方がいます。
過食は、高齢者にとって大きな問題です。肥満や糖尿病などの病気の原因となり、また、誤嚥性肺炎や窒息などのリスクも高まります。
過食の原因は、さまざまです。認知症による食欲のコントロールの低下、孤独や寂しさによる感情のコントロールの低下、薬の副作用などが挙げられます。
入居者の過食を目の当たりにしたご家族や介護士は、さまざまな思いを抱くことでしょう。
「なぜ、過食してしまうのか」 「どうすれば、過食を止めさせることができるのか」 「過食によって、入居者の体調は悪くならないか」
そんな思いを抱いているご家族や介護士に、少しでも寄り添うことができればと思い、このブログを書くことにしました。
認知症による過食
認知症による過食は、最もよく見られる過食の原因です。認知症になると、満腹中枢の働きが低下し、食欲のコントロールが難しくなります。また、食事をしたことを忘れてしまうことも、過食の原因となります。
認知症による過食は、一過性であることが多いです。認知症の進行とともに、食欲は落ち着いていくのが一般的です。
孤独や寂しさによる過食
孤独や寂しさを感じると、人は食欲が増すことがあります。これは、脳の報酬系が刺激されるためと考えられています。
高齢者は、退職や配偶者の死などによって、孤独や寂しさを感じやすくなることがあります。その結果、過食に走ってしまうことがあるのです。
薬の副作用による過食
一部の薬には、食欲増進作用のあるものがあります。これらの薬を服用している高齢者は、過食に注意が必要です。
過食を止めさせる方法
過食を止めさせるには、その原因を特定することが大切です。
認知症による過食の場合は、食事の時間や量を調整したり、食事を忘れないようにサポートしたりすることが有効です。
孤独や寂しさによる過食の場合は、家族や友人との交流を促したり、レクリエーションなどの活動を充実させたりすることが有効です。
薬の副作用による過食の場合は、薬の種類や量を調整したり、他の薬に切り替えたりすることが有効です。
過食がもたらすリスク
過食は、高齢者にとって大きなリスクを伴います。
肥満や糖尿病などの病気の原因となり、また、誤嚥性肺炎や窒息などのリスクも高まります。
また、過食によって、入居者の体調が悪化すると、ご家族や介護士の負担も大きくなります。
過食を予防するためにできること
過食を予防するためには、以下のことに気をつけましょう。
- バランスの良い食事を摂る
- 適度な運動をする
- 孤独や寂しさを感じさせない
また、入居者の食事や体調の変化に注意し、早めに対処することが大切です。
まとめ
高齢者の過食は、さまざまな原因によって起こります。
その原因を特定し、適切な対処をすることで、過食を予防したり、過食によるリスクを減らしたりすることができます。
もし、ご家族や入居者の過食に悩んでいる方は、ぜひご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。