介護士として働く中で、高齢者の方々が自然と触れ合うことで得られる様々なメリットを目の当たりにしてきました。自然に触れることで、心身ともにリラックス効果を得られたり、認知機能の改善や体力向上にも効果があるとされています。
近年では、高齢者の方々が自然の中で過ごせるような「自然型高齢者施設」が増えてきています。
しかし、自然型高齢者施設といっても、その内容は様々です。単に緑豊かな環境に施設を構えるだけでなく、高齢者の方々が自然と積極的に関われるような工夫がされている施設も少なくありません。
自然型高齢者施設のメリット
自然型高齢者施設のメリットは、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
- 心身の健康増進
自然に触れることで、心身ともにリラックス効果を得ることができます。また、太陽の光を浴びることで、体内時計が整ったり、ビタミンDが生成されたりすることで、健康増進にも効果があります。
- 認知機能の改善
自然の中で過ごすことで、五感を使って様々な情報を取り入れることができます。これは、脳の活性化につながり、認知機能の改善にも効果があります。
- 生活の質の向上
自然の中で過ごすことは、高齢者の方々に生きがいを与え、生活の質を向上させることができます。また、自然との触れ合いを通して、地域の人々との交流も促進することができます。
自然型高齢者施設の具体例
自然型高齢者施設には、様々な形態のものがあります。
- 農園付きの施設
高齢者の方々が野菜や花を栽培できる農園を併設した施設です。収穫の喜びを味わったり、土いじりをしたりすることで、心身ともにリフレッシュすることができます。
- 動物介在療法を取り入れた施設
動物と触れ合うことで、心身を癒すことができる動物介在療法を取り入れた施設です。動物との触れ合いは、孤独感を解消したり、コミュニケーション能力を高めたりする効果があります。
- 自然素材を使った施設
木材や石などの自然素材を使った施設です。自然素材は、温かみのある空間を作り出すことができ、高齢者の方々に安心感を与えます。
自然型高齢者施設づくりにおける注意点
自然型高齢者施設をつくる際には、以下の点に注意する必要があります。
- 安全性の確保
高齢者の方々が安全に過ごせるよう、施設周辺の環境を整備する必要があります。段差をなくしたり、滑りにくい素材を使用したりすることで、転倒などの事故を防ぐことができます。
- 高齢者の方々のニーズに合わせた施設づくり
高齢者の方々の体力や認知機能に合わせて、施設の設備やプログラムを設計する必要があります。例えば、車いすで移動できる通路を設けたり、認知症の方向けのプログラムを用意したりすることで、より多くの方々に利用してもらうことができます。
- 地域との連携
地域住民と連携し、高齢者の方々が地域活動に参加できるような環境づくりを進めることも大切です。地域住民との交流は、高齢者の方々に生きがいを与え、社会とのつながりを深めることができます。
まとめ
自然型高齢者施設は、高齢者の方々が心身ともに健康に過ごせる環境を提供することができます。
今後、ますます高齢化社会が進む中で、自然型高齢者施設のニーズはますます高まっていくと考えられます。
介護士として、私は自然型高齢者施設の普及に貢献していきたいと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。