kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

60代までは人生の楽園、70代以降は心配事が増す?

私は、老人ホームで介護士として働いて20年になります。毎日、多くの高齢者の方々と接し、彼らの喜びや悲しみ、そして人生の様々な経験を共有してきました。

 

60代までは、多くの人にとってまさに「人生の楽園」と言えるでしょう。仕事もひと段落し、子供たちも独立し、夫婦二人でゆっくりと過ごせる時間. 趣味に没頭したり、旅行に出かけたり、孫との時間を満喫したりと、充実した日々を送っている方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、70代に入ると、少しずつ状況が変わってきます。体力的な衰えを感じ始め、これまでできていたことが難しくなることもあります。また、病気や怪我のリスクも高くなり、入院や手術が必要になる場合もあります。

 

さらに、大切な家族や友人との別れを経験することも少なくありません。孤独感や喪失感に襲われ、生きる意味を見失ってしまう人もいるかもしれません。

こうした様々な心配事が増え、70代以降の高齢者にとって人生は楽園ではなくなるのでしょうか?

 

介護士として思う、高齢者の人生と介護

私は、決してそうは思いません。

確かに、70代以降は様々な困難に直面する時期ではありますが、同時に、新たな発見や喜びに満ちた時期でもあるのです。

 

介護士として働く中で、私は多くの高齢者の方々が、困難な状況の中でも前向きに人生を楽しんでいる姿を見てきました。

 

例えば、病気と闘いながらも、家族や友人との時間を大切にしている方、趣味に打ち込んで生きがいを見出している方、地域活動に参加して社会貢献している方など、様々な方がいらっしゃいます。

 

彼らは、年齢を重ねることで得た経験と知恵を活かし、自分なりの生き方を見つけているのです。

 

もちろん、介護が必要になる高齢者もたくさんいます。しかし、介護は決してネガティブなものではありません。

 

介護士は、高齢者の方々が自立した生活を送れるよう、心身両面からサポートします。入浴や食事、排泄などの介助はもちろん、会話やレクリエーションを通して、心身の健康維持にも努めます。

 

介護を通じて、高齢者の方々と深い信頼関係を築き、かけがえのない時間を共有することもできます。

 

高齢者の方々へのメッセージ

もしあなたが70代で、これからの人生に不安を感じているなら、ぜひ以下のことを心掛けてみてください。

 

  • 健康的な生活習慣を心がける: 適度な運動、バランスの良い食事、十分な睡眠など、健康的な生活習慣を心がけることで、体力や認知機能の維持・向上に役立ちます。
  • 趣味や生きがいを見つける: 好きなことに没頭することで、日々の生活に張り合いが生まれ、孤独感や不安を解消することができます。
  • 地域活動に参加する: 地域活動に参加することで、新しい人と出会い、社会とのつながりを深めることができます。
  • 家族や友人と積極的に交流する: 家族や友人との交流は、心の支えとなります。定期的に連絡を取り、会話を楽しむようにしましょう。
  • 介護が必要になったら、遠慮なく助けを求める: 介護は一人で抱え込まず、行政や介護サービスなどを利用しましょう。

 

高齢者の人生は、決して楽園ではありません。しかし、前向きに生きることで、新たな喜びや発見を見つけることができます。

 

介護士として、私はこれからも高齢者の方々一人ひとりに寄り添い、心身両面のサポートを続けていきます。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。