kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

時代を超えた普遍性

私は老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。毎日、多くの高齢者と接し、彼らの人生経験や思い出を聞く機会があります。その中で感じるのは、時代が変わっても変わらない「普遍性」の存在です。今日は、その「時代を超えた普遍性」について、いくつかのエピソードを交えながらお話ししたいと思います。

 

思い出の力

ある日、90歳のTさんが私に語ってくれたのは、彼の若かりし頃の話でした。戦後の混乱期、彼は家族と共に生き抜くために必死でした。その時代の厳しさを乗り越える中で、彼が常に心に抱いていたのは、家族への思いやりと支え合いの精神でした。Tさんはこう言いました。

 

「どんなに辛い時でも、家族が一緒にいることが支えだった。お互いに助け合うことで、どんな困難も乗り越えられたんだ。」

 

この言葉に私は深く感銘を受けました。現代でも、家族や友人とのつながりが人々の心の支えになっているのは同じです。時代がどれだけ進んでも、私たちが大切にするべきものは変わらないのだと感じました。

 

幸せの形

80代のSさんは、結婚生活について語ってくれました。彼女は50年以上も連れ添った夫との生活を振り返りながら、こう言いました。

 

「結婚生活には山あり谷ありだったけど、一緒に過ごした時間が何よりも宝物。お互いに尊重し、感謝する気持ちがあれば、幸せな時間は必ず訪れるわ。」

 

Sさんの話を聞いていると、愛情と感謝の気持ちがいかに重要かが伝わってきます。現代の私たちも、日々の生活の中でパートナーや家族に対する感謝の気持ちを忘れずに持ち続けることが、幸せな生活を築く鍵となるでしょう。

 

挫折と再生

70代のHさんは、若い頃に大きな挫折を経験しました。彼は一度は夢を諦めかけましたが、再び立ち上がり、最終的には成功を収めました。

 

「一度の失敗で全てを諦めるのではなく、何度でも挑戦することが大切なんだ。失敗は成功のための一つのステップに過ぎない」

 

Hさんのこの言葉は、挑戦することの大切さと、それに伴う挫折を乗り越える力の重要性を教えてくれます。現代の社会でも、夢を追い続けること、そして困難に直面しても立ち上がる勇気が求められています。

 

おわりに

私が老人ホームで働く中で感じるのは、時代が変わっても変わらない「普遍性」が多くあるということです。家族や友人とのつながり、愛情や感謝の気持ち、挫折を乗り越える力など、これらはどの時代でも人々の心に深く根付いています。

 

高齢者の方々の話を聞くことで、私たちも改めて自分自身の生活や人間関係を見つめ直す機会を得ることができます。

 

これからも、高齢者の方々の貴重な経験や教えを大切にしながら、彼らの人生から学ぶことを忘れずにいたいと思います。そして、読者の皆さんも、この「時代を超えた普遍性」を感じながら、日々の生活に役立てていただければ幸いです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

今後も、高齢者の方々との触れ合いを通じて感じたことを皆さんにお伝えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。