kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

目が離せない高齢者、あなたならどう対応しますか?

私は、高齢者介護の仕事に就いて20年になります。毎日、入居者の方々と接し、彼らの生活を支えるお手伝いをしています。

 

介護の仕事は、決して楽ではありません。肉体的にも精神的にも、大きな負担が伴います。

 

それでも、入居者の方々の笑顔を見たり、「ありがとう」の言葉をいただいたりすると、この仕事をしていて良かったと心から思います。

 

今日は、そんな介護の仕事の中で、私が特に葛藤を感じている「目が離せない高齢者」への対応について、お話ししたいと思います。

 

「目が離せない高齢者」とは?

介護の現場では、徘徊や転倒などのリスクが高く、常に目が離せない高齢者がいらっしゃいます。

 

認知症の症状が悪化したり、身体機能が衰えたりしたことで、このような状態になる方が多いです。

 

目が離せない高齢者への対応は、介護士にとって非常に負担が大きいものです。

 

常に入居者の方の動向に気を配らなければならず、他の入居者の方のケアに手が回らなくなってしまうこともあります。

 

また、入居者の方を拘束したり、監視カメラを設置したりするなど、倫理的に難しい問題も伴います。

 

葛藤と試行錯誤の日々

私はこれまで、様々な「目が離せない高齢者」の方々と接してきました。

中には、夜中に何度も徘徊を繰り返したり、暴言を吐いたり、暴力行為に及んだりする方もいました。

 

そのような方々への対応は、非常に困難を伴いました。

入居者の方の安全を確保するためには、適切な対応が必要不可欠です。

 

しかし、入居者の人権を尊重し、心身的な負担をかけないような対応をすることも大切です。

 

私は常に、この二つの間で葛藤し、試行錯誤を繰り返してきました。

 

チームワークと多角的な視点の重要性

「目が離せない高齢者」への対応は、介護士一人で行うものではありません。

入居者の方、ご家族、他の介護士、そして様々な専門職の方々と協力し合い、チームで支援していくことが重要です。

 

それぞれの専門性を活かし、入居者の方一人ひとりに寄り添った支援を提供していくことが大切です。

 

また、入居者の方の行動の背景にある原因を探り、根本的な解決策を見つけることも重要です。

 

単に症状を抑えるだけでなく、入居者の方の生活の質を向上させるための支援を目指していく必要があります。

 

制度や環境の整備も必要

「目が離せない高齢者」への対応を円滑化するためには、制度や環境の整備も必要不可欠です。

 

例えば、介護職員配置基準の緩和や、介護保険制度における徘徊対策の充実などが求められています。

 

また、高齢者向け住宅の改修や、地域における徘徊対策ネットワークの構築なども重要です。

 

社会全体で高齢者を見守り、支えていく体制を築いていくことが大切です。

 

おわりに

「目が離せない高齢者」への対応は、介護現場における大きな課題の一つです。

介護士として、私はこの課題に真摯に向き合い、入居者の方々に寄り添った支援を提供できるよう、日々努力を続けています。

 

このブログが、介護の仕事に興味がある方や、介護の仕事に携わる方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。