kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

本当の自分探しゲームをするのが人生

私は老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。毎日、様々な方々と接し、その人生に触れる中で、たくさんのことを学ばせてもらっています。

 

今日は、「本当の自分探しゲームをするのが人生」というテーマで、私が感じたこと、考えたことを皆さんと共有したいと思います。

 

出会いの中で見つける自分

老人ホームでは、多くの入居者さんと毎日顔を合わせます。それぞれが異なる背景や経験を持ち、今この瞬間を生きています。彼らとの対話の中で、私自身も自分を見つめ直す機会が増えました。

 

例えば、ある日、80歳の入居者さんが私にこんな話をしてくれました。「若い頃、私は音楽が大好きで、ずっとピアニストになりたかった。でも家族の反対や生活のために、夢を諦めて普通の仕事を選んだ。それでも音楽への情熱は消えなかったよ。今もピアノの前に座ると、心が踊るんだ。」

 

この言葉を聞いたとき、私の胸に熱いものが込み上げてきました。自分の夢を追い続けることの大切さ、自分の本当の気持ちに正直でいることの尊さを改めて感じました。そして、自分自身が本当にやりたいことは何なのか、何が自分を幸せにするのかを考えさせられました。

 

挫折と成長

人生は一筋縄ではいきません。誰しも、挫折や失敗を経験します。私自身も、介護の仕事を始めたばかりの頃は、思うようにいかないことばかりで、自信を失いかけたこともありました。

 

しかし、その度に、入居者さんたちの笑顔や感謝の言葉が私を支えてくれました。「ありがとう」「あなたのおかげで助かったよ」そんな一言一言が、私の心の支えとなり、再び立ち上がる力をくれました。

 

そして、挫折を経験するたびに、人は成長します。自分の弱さを知り、それを克服するための努力を重ねることで、新たな自分に出会うことができるのです。介護の仕事を通じて、私は自分の弱さも強さも知り、それを受け入れることができるようになりました。

 

自分探しの旅

人生は一つの長い旅であり、その中で私たちは自分自身を探し続けます。何が自分にとって本当に大切なのか、何が自分を本当に幸せにするのか、その答えを見つけるために、私たちは日々試行錯誤を繰り返します。

 

老人ホームでの仕事は、その旅の中で多くのヒントを与えてくれます。入居者さんたちの人生経験や智慧は、私たちにとって貴重なガイドとなります。彼らの話を聞くことで、自分の考え方や価値観が広がり、より豊かな人生観を持つことができるのです。

 

介護の現場で感じる喜び

介護の仕事には、辛いことや大変なことも多いですが、それ以上に喜びややりがいを感じる瞬間がたくさんあります。例えば、入居者さんが笑顔を見せてくれたときや、元気を取り戻して日常生活を送ることができるようになったとき。その瞬間瞬間が、私にとっての宝物です。

 

また、入居者さんだけでなく、その家族との関わりも大切にしています。ご家族からの感謝の言葉や信頼を寄せてもらえることは、私の仕事へのモチベーションを高めてくれます。そして、その信頼に応えるために、日々努力を惜しまないよう心がけています。

 

自分探しのヒント

自分探しの旅は、一人で進めるものではありません。周りの人々との関わりの中で、自分を見つめ直すヒントを得ることができるのです。老人ホームでの仕事を通じて、私はそのことを強く実感しています。

 

例えば、入居者さんの趣味や興味を共有することで、新たな自分の興味を発見することもあります。ある入居者さんが教えてくれた手芸の技術に挑戦してみたら、思いのほか楽しくて、自分の新たな趣味となったこともありました。

 

また、同僚との意見交換や協力も、自分を成長させる大きな要素です。時には意見の違いで衝突することもありますが、その中で自分の考え方を見直し、より良い方向に進むための糧となります。

 

最後に

「本当の自分探しゲームをするのが人生」とは、常に自分を探し続ける旅であり、その旅の中で様々な経験や出会いを通じて成長していくことだと思います。老人ホームでの仕事を通じて、私はその旅の大切さを学びました。

 

人生は一度きりです。だからこそ、自分が本当にやりたいこと、心から幸せを感じることを大切にしながら、生きていきたいと思います。皆さんも、自分探しの旅を楽しみながら、素敵な人生を歩んでください。

 

私たちが老人ホームでの日々の中で学んだこと、感じたことが、少しでも皆さんの自分探しのヒントとなれば幸いです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。