私は、老人ホームで介護士として働いている「かいごの木」です。仕事柄、多くのご高齢の方とお話をする機会がありますが、その中でよく聞かれるのが「自分らしく暮らせる老人ホームを選びたい」という言葉です。
確かに、老人ホームは人生の終の棲家となる場所です。そこでは、自分の好きなように過ごしたい、自分らしく生きていきたいと思うのは当然のことです。
そこで、今回は、自分らしく暮らせる老人ホームの選ぶコツについて、私の経験も踏まえて、お話ししたいと思います。
1.自分の価値観やライフスタイルを見つめ直す
まずは、自分がどんな価値観を持っているのか、どんなライフスタイルを送ってきたのかを、一度見つめ直してみることが大切です。
たとえば、
- アクティブに過ごしたい
- 静かに穏やかに過ごしたい
- 趣味やボランティアに打ち込みたい
- 家族や友人と過ごす時間を大切にしたい
など、さまざまな価値観やライフスタイルがあります。
自分の価値観やライフスタイルを明確にすることで、自分に合った老人ホームが見えてくるはずです。
2.老人ホームの種類や特徴を理解する
次に、老人ホームの種類や特徴を理解することが大切です。
老人ホームには、大きく分けて「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」の3種類があります。
それぞれの特徴は、以下のとおりです。
- 介護付き有料老人ホーム
介護が必要な高齢者を対象とした施設です。24時間体制で介護スタッフが常駐しており、入浴・排泄・食事などの介護サービスを提供しています。
- 住宅型有料老人ホーム
介護が必要な高齢者を対象とした施設ですが、介護付き有料老人ホームと比べると、介護サービスの内容が限定されています。
介護が必要な高齢者も入居できますが、介護が必要な場合は、介護事業者との契約が必要となります。
また、老人ホームには、
- 定員の規模
- 立地
- 食事やレクリエーションの充実度
- 費用
など、さまざまな特徴があります。
自分の価値観やライフスタイルに合った老人ホームを選ぶためには、これらの特徴をよく理解しておくことが大切です。
3.実際に見学する
老人ホームを選ぶ際には、実際に見学してみることが大切です。
見学時には、
- 施設の雰囲気
- 部屋の広さや設備
- 食事やレクリエーションの内容
- 介護スタッフの対応
など、さまざまな点に注目しましょう。
また、見学時には、施設のスタッフに質問をすることも大切です。
たとえば、
- 自分の価値観やライフスタイルに合った過ごし方ができるか
- 介護が必要になった場合、どのように対応してくれるか
- 費用はいくらかかるか
など、具体的な質問をしておきましょう。
4.家族や友人と相談する
老人ホームへの入居は、人生の大きな決断です。
家族や友人と相談して、自分にとって最適な老人ホームを選ぶようにしましょう。
家族や友人は、客観的な意見をくれるので、とても心強い存在となります。
5.入居後も、自分らしく過ごせるように工夫する
老人ホームに入居したからといって、自分らしく暮らせなくなるわけではありません。
入居後も、自分らしく過ごせるように、工夫することが大切です。
たとえば、
- 好きな趣味やボランティア活動を続ける
- 家族や友人と交流する時間を大切にする
- 新しいことにチャレンジする
など、さまざまな工夫をすることができます。
まとめ
自分らしく暮らせる老人ホームを選ぶためには、
- 自分の価値観やライフスタイルを見つめ直す
- 老人ホームの種類や特徴を理解する
- 実際に見学する
- 家族や友人と相談する
- 入居後も、自分らしく過ごせるように工夫する
といったことを心がけることが大切です。
ぜひ、これらのポイントを参考に、自分らしく暮らせる老人ホームを見つけてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。