介護士として働く中で、時に「なぜこんなに大変なことが続くのだろう」と思うことはありませんか?
仕事のプレッシャー、人間関係の悩み、入居者様やご家族との関わりの難しさ……。
「こんなに頑張っているのに、どうして報われないの?」
そう感じる日もあるでしょう。
でも、私は気づいたんです。
人生で起こることは、実はたったの2つしかない。
- 楽しいこと
- 気づかせること
この2つだけだと分かった時、私は肩の力がスッと抜けました。
どんな出来事も、「楽しいこと」か「何かに気づかせてくれること」のどちらかだと考えると、どんな苦しい瞬間も無駄ではないと思えるようになったのです。
あなたが今、もし辛い状況にいるなら、この記事が少しでも心を軽くするきっかけになれば嬉しいです。
「楽しいこと」はシンプルに味わう
介護の仕事には、大変なことも多いですが、ふとした瞬間に幸せを感じること もありますよね。
- 入居者様が自分の名前を覚えてくれて、笑顔で話しかけてくれた
- できなかったことができるようになって、「ありがとう」と言われた
- ふとした瞬間に同僚と笑い合い、仕事の疲れを忘れた
- 入居者様の昔話を聞いて、一緒に懐かしい気持ちになった
こういう「楽しいこと」があった時は、ただ素直に楽しむ ことが大切です。
私たちはつい、楽しいことがあっても「でも、またすぐ大変なことがあるかもしれない」と考えてしまいがちです。
でも、未来の不安を考えすぎると、せっかくの幸せな瞬間がかき消されてしまいます。
楽しい時は、思いっきり楽しむ。
それだけで、心がずっと軽くなります。
「気づかせること」は成長のチャンス
では、楽しいことばかりではない時はどうでしょうか?
仕事でミスをして落ち込んだり、人間関係で悩んだりすることもあります。
でも、そんな時こそ、こう考えてみてほしいのです。
「これは、何かに気づかせてくれる出来事なんだ」
例えば、こんな経験はありませんか?
- 入居者様との対応で失敗し、どうすれば良かったのか考えさせられた
- 同僚とうまくいかないことで、伝え方の大切さを学んだ
- 身体的にも精神的にも疲れ果てたことで、「自分のケアも大事だ」と気づいた
辛い出来事は、あなたに「もっと良くなるためのヒント」を与えてくれています。
もし今、何かに悩んでいるなら、「この経験は私に何を教えてくれようとしているのだろう?」 と考えてみてください。
きっとそこに、新しい気づきや成長のチャンスがあるはずです。
「気づかせること」から「楽しいこと」へ変える方法
実は、「気づかせること」も捉え方次第で「楽しいこと」に変えることができます。
例えば、私は以前、入居者様との対応で失敗し、落ち込んでいたことがありました。
ある入居者様が不機嫌で、何を言ってもそっけない態度を取られてしまったんです。
「私の対応が悪かったのかな……」と悩んでいましたが、後日、その入居者様がポツリと言いました。
「あの日は体調が悪くて、誰とも話したくなかったんだ。でも、あんたは毎日話しかけてくれるから、やっぱり嬉しいよ。」
その言葉を聞いて、「ああ、私はこの経験から『相手の気持ちをもっと深く考えることの大切さ』を学んだんだ」と思いました。
最初は辛い出来事でしたが、そこから学びを得て、それが「楽しいこと」に変わる瞬間があるのです。
介護士だからこそ感じられる「楽しいこと」と「気づかせること」
介護士の仕事は、 ただの労働ではなく「人生に深く関わる仕事」 です。
だからこそ、 楽しいことも多いし、気づかされることも多い。
- 入居者様の人生に触れることで、「生きることの意味」を考えさせられる
- 家族のように接してくれる入居者様がいて、「人の温かさ」を感じる
- 命の最期に立ち会い、「人生の尊さ」を学ぶ
一般的な仕事ではなかなか経験できない、貴重な気づき があるのが、介護の仕事の魅力でもあります。
「楽しいこと」だけを求めるのではなく、
「気づかせること」を大切にできるようになると、日々の仕事の見え方が変わります。
どんな経験も、あなたの人生を豊かにする
人生には、楽しいことと、気づかせることの2つしかない。
そう考えると、どんな出来事も「自分にとって必要なことなんだ」と思えます。
今、もしあなたが大変な状況にいるとしても、それはきっと「何かに気づかせるため」に起こっていること。
そして、その気づきを得た時、また「楽しいこと」が待っています。
介護士としての毎日は決して楽ではないけれど、
その中にある 「楽しいこと」 と 「気づかせること」 を大切にしながら、
少しずつでも前に進んでいけたらいいですね。
あなたが今日も、自分らしく働けることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。