「なんで私はこんなにダメなんだろう?」
「周りの人たちはみんなすごいのに、どうして自分はこんなに何もできないんだろう?」
そんなふうに感じたことはありませんか?もしかしたら、今まさにそう思ってこのブログにたどり着いたのかもしれません。
もしそうなら、まずはその気持ちに寄り添わせてください。誰もが一度は自分を責め、ダメだと感じる瞬間があるものです。それは私も同じです。
私も、介護の現場で働く中で何度も自分に対して「ダメだな」と感じたことがあります。
特に、周りの同僚がスムーズに仕事をこなしていると感じたとき、自分だけが遅れを取っているように思えてしまう瞬間があります。
ですが、そんなときこそ、少し立ち止まって自分を見つめ直すことが大切だと気づかされました。
自分を責めるのはなぜ?
まず、自分を「ダメだ」と感じるとき、それはなぜなのかを考えてみる必要があります。
多くの場合、私たちが自分に対して厳しくなる理由は、完璧であろうとする期待や、他人との比較からくるプレッシャーです。
特に、介護の現場では、他人の命や健康に直接関わる責任感が強い仕事ですから、ミスや失敗を恐れる気持ちは自然です。
たとえば、私たち介護士は、入居者の方々の生活を支える大切な役割を担っています。
毎日のケアがスムーズにいかないときや、うまく対応できなかったとき、「もっとしっかりしなければ」と自分を追い詰めることがあるでしょう。
ですが、その厳しい自己批判が、次第に私たち自身を傷つけ、心の余裕を奪ってしまうこともあるのです。
ダメだと感じるときこそ、少し立ち止まろう
もし、今「自分はなんてダメなんだろう」と感じているのなら、まずは少し立ち止まって深呼吸してみてください。
自分を責める気持ちから少し距離を置き、今の感情を冷静に見つめることが大切です。
介護の仕事は、感情が揺れ動くことも多いですし、思い通りにいかないこともたくさんあります。
入居者様一人ひとりの状態は日々変わりますし、それに合わせて臨機応変に対応するのは本当に大変です。
時には、自分のケアが入居者の思い通りにならず、苛立ちや失敗感に押しつぶされそうになることもあります。
でも、そうした感情が湧いたときこそ、「今、自分は何を感じているのか?」「どうしてこんなに自分を責めてしまっているのか?」と、少しだけ冷静に自分を振り返る時間を持ってみてください。
自分を責めることが、解決策ではないことに気づけるはずです。
小さな成功を見つけることが大切
介護の現場で働いていると、大きな成果や目に見える達成感を感じることは少ないかもしれません。
私たちの仕事は、日々の積み重ねが大切で、目に見える結果がすぐに現れないことが多いからです。
しかし、だからこそ小さな成功を見つけて、自分を褒めることが大事だと思うのです。
例えば、今日は少しだけ入居者の笑顔が見られた、いつもよりスムーズに仕事ができた、そんな小さなことでも十分です。
小さな成功や前進に気づくことで、「自分はダメじゃない」と思える瞬間が少しずつ増えていきます。
比較から解放される
他人と自分を比較してしまうのは、人間として自然なことです。特に、仕事をしていると、同僚が自分よりも上手くやっているように見えたり、何でも器用にこなす人が羨ましく思えたりすることがあります。
ですが、他人と自分を比較することが、必ずしも正しい評価基準ではないことに気づくことが大切です。
私たち一人ひとりには、異なる強みや個性があり、介護の現場でもそれぞれが持つスキルや特性が活かされる場面が違います。
私も最初の頃、同僚がスムーズに仕事を進める姿を見て、自分が劣っているように感じることがありました。
しかし、ある日上司から「あなたには、他の人にはない優しさと気遣いがある」と言われたことがきっかけで、自分の強みに目を向けることができるようになりました。
人それぞれに違うペースや特技があるのですから、他人との比較は無意味だと理解しました。
ダメだと思っている自分にも価値がある
「ダメだ」と感じているとき、私たちは自分自身の価値を見失いがちです。
しかし、そんな自分にも価値があることを忘れないでください。失敗したり、思い通りにいかないと感じたりする瞬間も、それがあってこそ成長できるのです。
介護の現場でも、失敗から学ぶことが非常に多いです。
例えば、ある入居者の対応でうまくいかなかったことがあったとしても、その経験を通して、次にどうすればいいかを考えることができます。失敗は、成長のステップなのです。
失敗したからといって、自分をダメだと決めつけるのではなく、「この経験から何を学べるか?」と考える姿勢が、長い目で見て自分を成長させる大きな鍵となります。
自分に優しくすることもケアの一環
介護の仕事では、他人をケアすることに全力を注ぐあまり、つい自分自身をケアすることを忘れてしまいがちです。
でも、自分自身に優しくすることもまた、ケアの一環です。自分が疲れてしまっては、入居者に最良のケアを提供することはできません。
「自分はなんでこんなにダメなんだろう」と感じる日があっても、その感情をそのまま抱きしめて、自分自身にも少しの優しさを向けてみてください。
完璧でなくても良いのです。あなたが存在しているだけで、十分な価値があるということを、何度も自分に言い聞かせてあげましょう。
さいごに
「自分はダメだ」と感じる瞬間は、誰にでもあります。それでも、その気持ちに飲み込まれず、少しずつ自分自身に優しくなれる方法を見つけていくことが大切です。
小さな成功に目を向け、他人との比較から解放され、失敗を成長のチャンスと捉えることで、私たちは前に進むことができます。
あなたは決してダメではありません。たとえそう感じる瞬間があっても、そこから成長していく力を持っているのです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。