kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

周りにいる人の態度で自己の慢心に気づく

このテーマは、自分の内面に目を向けることや、謙虚さを取り戻すきっかけについて考えるための素晴らしい視点です。

 

日々の生活や仕事の中で、人はどうしても他人の態度に影響を受けがちです。

 

介護士として老人ホームで働いていると、入居者様や同僚の態度や言葉から学ぶことが多く、ふとした瞬間に自分の慢心や無意識のうちに抱えていた思い込みに気づかされることもあります。

 

自己の慢心とは何か?

まず、「自己の慢心」とは、簡単に言えば自分に対する過信や傲慢な心のことです。

 

仕事に慣れてくると、「自分はできる」「自分が正しい」といった思いが強くなり、周りの意見や視点を受け入れる柔軟さが失われていくことがあります。

 

こうした慢心は、自分ではなかなか気づきにくいものです。なぜなら、私たちは「自分は正しい」と思い込んでいるからこそ、自分に問題があることに気づきにくいのです。

 

周りの人の態度が映し出す「鏡」

周りの人々の態度や反応は、実は自分自身の行動や考え方を映し出す「鏡」のようなものです。

 

老人ホームで働く中で、入居者様や同僚の反応がいつもと違うとき、ふと「なぜだろう?」と考えさせられることがあるでしょう。

 

たとえば、自分が仕事に慣れてくると、「このくらいなら大丈夫だろう」という気持ちが生まれ、少し気を抜いた対応をしてしまうこともあるかもしれません。

 

しかし、それに対して周りの人が戸惑ったり、不満そうな表情を見せたりすることがあります。そうした周囲の変化に気づくことで、自分が無意識に慢心していたことに気づかされるのです。

 

慢心が生む職場での影響

慢心が続くと、職場での人間関係や信頼関係にも悪影響を与えることがあります。

 

例えば、「自分が一番よく分かっている」「他の人よりも自分が正しい」と思ってしまうと、自然と態度にも表れ、周りの人に距離を感じさせてしまいます。

 

同僚からのアドバイスや意見に対しても耳を傾けなくなり、チームワークが崩れてしまうこともあります。

 

介護の仕事は、個人プレーではなく、チームで支え合って行うものです。だからこそ、慢心によって周囲との連携が取れなくなると、入居者様へのサービスの質にも影響が出てしまいます。

 

周りの態度が変わってくると、それは「自分が見直すべきことがある」というサインかもしれません。

 

慢心に気づくための3つの方法

  1. 周りの意見を素直に聞く

周りの人が自分に対してどのようなフィードバックをしているかを冷静に受け止めることが大切です。

 

たとえ意見に賛同できない部分があったとしても、一度は耳を傾けてみましょう。自分では見えていなかった面に気づかされることが多くあります。

 

特に、信頼できる同僚や上司の意見は、自分の行動や考え方を客観的に見つめ直すための貴重な視点です。

 

  1. 日々の行動を振り返る習慣を持つ

忙しい日常の中で立ち止まり、自分の行動を振り返る時間を持つことも効果的です。

 

「今日はどんな対応をしたか?」「周りの反応はどうだったか?」を自分なりに振り返ってみると、自分の態度や行動に改善の余地があることに気づくことができます。

 

介護の現場では、毎日の小さな気づきが積み重なり、質の高いケアにつながっていきます。

  1. 自分を過信しないこと

慢心の原因は、自分への過信にあることが多いです。特に、経験を積んでいると「これくらいできて当たり前だ」という気持ちが生まれがちです。

 

しかし、介護の現場では、一人ひとりの状態や状況が異なるため、過去の経験に頼りすぎることは危険です。常に謙虚な気持ちで、新たな知識や技術を学び続ける姿勢を大切にしましょう。

 

慢心がなくなったときに訪れる変化

自分の慢心に気づき、それを手放すと、周りの人々との関係も改善されていきます。

 

謙虚な姿勢で仕事に取り組むと、同僚からのサポートや協力も得やすくなり、入居者様からの信頼も高まります。何より、自分自身が成長し続けることができ、仕事に対する誇りややりがいも増していくのです。

 

周りの人々が自然と協力的になり、職場全体の雰囲気も良くなるでしょう。介護の現場は特に、人と人とのつながりが重要な仕事ですから、互いに支え合う環境が整うことで、より良いケアが提供できるようになります。

 

さいごに

「周りにいる人の態度で自己の慢心に気づく」というテーマを通じて、自分を見つめ直すことの大切さをお伝えしました。

 

人はどうしても、自分の考えが正しいと思い込んでしまうものです。

 

しかし、周りの人々の態度や反応を通じて、自分が気づかなかった面に気づかされることがあります。

 

介護の現場でも、周りの人々の言葉や態度を「気づきのヒント」として捉え、自分の成長につなげていくことが大切です。

 

慢心を手放し、謙虚な気持ちで日々の業務に向き合うことで、仕事に対するやりがいや人との関係性も深まっていきます。

 

私たち一人一人が「周りの人から学ぶ姿勢」を持つことで、より良い介護環境が生まれ、入居者様にとっても安心できる場所を提供できるようになるでしょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。