kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

今の自分があることに感謝できるようになるには?

日々の生活の中で、私たちはさまざまな出来事に直面します。

 

楽しいこともあれば、辛いこともあります。時には忙しさや悩みの中で、感謝の気持ちを忘れてしまうこともあるでしょう。

 

私も老人ホームで介護士として働く中で、入居者様や同僚とのやり取りを通じて感謝の気持ちを再確認することがあります。そして、それが自分自身を支え、前に進む力になることを実感しています。

 

この記事では、「今の自分があることに感謝できるようになるにはどうすればいいのか?」というテーマについて、自分の経験を交えながらお話ししたいと思います。

 

読者の皆さんが日々の生活の中で、少しでも感謝の気持ちを育むきっかけになれば幸いです。

 

感謝の気持ちを持つ難しさ

まず、感謝することは決して簡単なことではありません。私自身、忙しい日常の中で、「なぜ自分ばかりがこんなに大変なんだろう」と思ってしまうことがあります。

 

介護の仕事は身体的にも精神的にも負担が大きく、入居者様のケアに全力を注ぐ一方で、自分の生活や健康がおろそかになることもあります。

 

そんなとき、「感謝することなんてできない」と感じてしまうのは当然のことかもしれません。

 

しかし、感謝の気持ちは、ただ「ポジティブに考える」ためのものではありません。それは、自分の心を落ち着け、周りの世界とのつながりを感じるための大切なステップです。

 

感謝の気持ちを育むための方法

 

小さなことに目を向ける

感謝の気持ちを持つためには、まず日常の中にある「小さな幸せ」に目を向けることが大切です。たとえば、朝目覚めたときに差し込む太陽の光、入居者様の笑顔、同僚からの「お疲れ様」の一言。こうした小さな出来事が、実は私たちを支えているのです。

 

ある入居者様が、「今日もこうして生きていることに感謝している」と話してくれたとき、その言葉に私は深く考えさせられました。健康な体や、食事ができること、温かい布団で眠れること――それらは当たり前ではなく、感謝すべきものなのだと気づかされました。

 

 過去を振り返る

感謝の気持ちを育むためには、自分の過去を振り返ることも効果的です。私がここまで来られたのは、多くの人の支えがあったからです。

 

家族や友人、学校の先生、そして現在の職場の仲間たち。これまでに出会った人たちがいなければ、今の自分は存在しません。

 

例えば、私は祖母が大好きで、彼女がいつも私の話に耳を傾けてくれたことが心の支えでした。

 

介護職に進むきっかけも、祖母が高齢になり、私が何かできることはないかと思ったことでした。そうした思い出を振り返ることで、感謝の気持ちが湧いてきます。

 

「感謝ノート」を書く

具体的な方法として、私は「感謝ノート」をつけることをおすすめします。毎日、感謝できることを3つ書き出すだけで、少しずつ心が変わっていきます。たとえば、次のような内容です。

 

  • 入居者様が今日も元気に過ごしてくれたことに感謝。
  • 同僚が手伝ってくれたことで、仕事がスムーズに進んだことに感謝。
  • 帰り道の夕焼けがきれいだったことに感謝。

 

最初は「こんな些細なことを書いても意味があるのだろうか」と思うかもしれません。しかし、続けていくうちに、日常の中に「感謝できること」がいかに多いかに気づくようになります。

 

感謝することで得られるもの

 

心の余裕が生まれる

感謝の気持ちを持つことで、心に余裕が生まれます。私たちは日々多くのストレスにさらされていますが、感謝の心があると、それらを乗り越える力がわいてきます。「ありがとう」と思うことで、ネガティブな感情が和らぎ、前向きな気持ちを持ちやすくなります。

 

人とのつながりが深まる

感謝を表現することは、人間関係をより豊かにすることにつながります。例えば、入居者様に「ありがとう」と言われたとき、私はその言葉に救われることがあります。同じように、私が入居者様や同僚に感謝の気持ちを伝えると、より良い関係が築けると感じます。

 

自分自身を大切にできる

感謝は他人や環境に対するものだけでなく、自分自身にも向けるべきです。「今日も一日よく頑張ったね」と自分を褒めることは、自己肯定感を高め、心を癒す効果があります。自分に感謝できるようになると、日々の生活が少しずつ楽しく感じられるようになります。

 

介護士として感謝を学ぶ

老人ホームで働く中で、私は入居者様から多くのことを学んでいます。入居者様たちは、人生の経験を通じて「感謝の心」を自然に持っている方が多いです。その姿を見て、私も日常の中で感謝を忘れないようにしたいと強く思います。

 

例えば、ある入居者様が、「この年になっても、こうしてあなたたちが世話をしてくれることに本当に感謝している」と言ってくださいました。

 

その言葉は、私にとって何よりも励みになり、「自分の仕事が誰かの役に立っている」という感謝の気持ちを育ててくれました。

 

さいご

感謝の気持ちは、私たちの心を温かくし、人生をより豊かにしてくれます。それは、一朝一夕に身につくものではありませんが、小さな一歩から始めることができます。日常の中で「ありがとう」と思う瞬間を大切にし、感謝の心を育てていきましょう。

 

「今の自分があること」に感謝することは、自分自身を大切にし、未来を前向きに生きる力を与えてくれるはずです。

 

この記事を読んでくださった皆さんが、少しでも感謝の気持ちを感じられるような日々を過ごせることを心から願っています。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。