認知症は、脳の神経細胞が減少することで、記憶力や判断力、理解力などが低下する病気です。65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症であると言われており、高齢化に伴い、認知症患者はますます増えていくと予想されています。
亡くなった私の母親も今にして思えは50代から認知症の症状があらわれていたように思います。
認知症は、早期発見・早期治療が大切です。早期発見・早期治療により、認知症の症状の進行を遅らせたり、日常生活をより長く送ることができるようになる可能性があります。
そこで今回は、家族の認知症初期症状の見分け方について解説します。
認知症の初期症状
認知症の初期症状は、以下のような症状が現れることが多いです。
- 同じことを何度も繰り返し言う
- 物忘れが増える
- 以前はできていたことが難しくなる
- 判断力が低下する
- 感情の起伏が激しくなる
- 見当識障害(今いる場所や時間、人々が誰なのかがわからなくなる)
- 意欲や興味が低下する
これらの症状は、認知症以外にも、ストレスや加齢によるものである可能性もあります。しかし、以下のような症状が複数現れる場合は、認知症の可能性を疑い、早めに専門医を受診することをおすすめします。
- 症状が徐々に悪化していく
- 日常生活に支障をきたす
- 家族の認知症初期症状の見分け方
家族の認知症初期症状を見分けるには、以下の点に注意しましょう。
- 日常生活での変化に気をつける
- 本人の話をよく聞く
- 他の家族や友人に相談する
- 日常生活での変化には、以下のようなことがあげられます。
- 料理や洗濯などの家事が以前より遅くなった
- お金の管理が難しくなった
- 家族や友人との約束を忘れるようになった
- 以前はできていたことが難しくなった
本人の話をよく聞くことで、認知症の初期症状を早めに見分けることができます。
たとえば、同じことを何度も繰り返す場合は、本人が記憶できていない可能性があります。また、以前はできていたことが難しくなった場合は、認知機能の低下が原因である可能性があります。
他の家族や友人に相談することで、客観的に本人の様子を見ることができます。家族や友人が認知症の可能性を疑っている場合は、早めに専門医を受診することをおすすめします。
認知症の早期発見・早期治療のために
認知症の早期発見・早期治療のためには、家族や友人が本人の様子に気をつけることが大切です。日常生活での変化に気をつけて、本人の話をよく聞き、他の家族や友人に相談しましょう。
また、認知症の予防にも心がけましょう。認知症の予防には、以下のことがあげられます。
- 健康的な食生活を心がける
- 適度な運動をする
- 脳を活性化させる活動をする
- ストレスを溜めない
家族の認知症を早期発見・早期治療するために、日頃から本人の様子に気を配り、予防に取り組みましょう。