kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

認知症が原因で以前と違う名前で施設生活する人々

私は、老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。

 

警察庁の発表によると、令和2年の1年間で、全国で約1万7千人の認知症による行方不明者が保護されています。このうち、施設から出たまま行方不明になった人は、約2,000人から3,000人程度と推測されます。

 

認知症は、脳の機能が衰えることによって、記憶や判断力、理解力などの認知機能が低下する病気です。

認知症になると、自分の名前や家族の名前を忘れてしまったり、過去の出来事を思い出せなくなったりすることがあります。

 

そのような認知症の症状によって、以前と違う名前で施設生活している人々がいます。彼らは、自分の名前を忘れてしまったり、自分の名前が違うことに気づいていなかったりするため、施設では新しい名前で呼ばれることになります。

 

以前と違う名前で施設生活するということは、彼らにとってどのような意味があるのでしょうか。

 

以前と違う名前で呼ばれることへの戸惑い

以前と違う名前で呼ばれることに、彼らは戸惑いを感じているようです。自分の名前が違うことに気づいていない場合は、なぜ自分を違う名前で呼ぶのか理解できず、不安や怒りを感じてしまうこともあるでしょう。

 

また、自分の名前が違うことに気づいている場合でも、以前の名前で呼んでほしいという気持ちがあっても、それをうまく伝えることができないこともあります。

 

以前と違う名前で呼ばれることでの孤独感

以前と違う名前で呼ばれることで、彼らは孤独感を感じているようです。自分の名前が違うと、自分は誰なのか、どこから来たのか、というアイデンティティが揺らいでしまうからです。

 

また、家族や友人から自分の名前で呼ばれなくなったことで、自分は忘れられてしまったのではないか、という不安を感じてしまうこともあるでしょう。

 

以前と違う名前で呼ばれることへの理解と配慮

以前と違う名前で施設生活する人々に対しては、理解と配慮が必要です。

彼らは、自分の名前を忘れてしまったり、自分の名前が違うことに気づいていなかったりする可能性があります。そのため、彼らの名前を呼ぶときは、優しく丁寧に、ゆっくりと伝えるようにしましょう。

 

また、彼らが以前の名前で呼ばれたい場合は、それを尊重してあげましょう。

 

以前と違う名前で呼ばれることは、彼らにとって大きな負担となるものです。彼らに寄り添い、理解と配慮をもって接することで、彼らの生活が少しでも楽になるようにしていきたいものです。

 

具体的なアクション

具体的なアクションとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 施設の職員やスタッフが、彼らの名前を覚えるようにする。
  • 彼らが以前の名前で呼ばれたい場合は、そのように呼ぶようにする。
  • 彼らが以前の名前で呼ばれたい理由や、自分の名前が違うことにどのように感じているか、話を聞いてあげる。

 

また、家族や友人も、彼らの名前を覚えるようにしたり、以前の名前で呼んであげたりするようにしましょう。

 

彼らが自分の名前を覚えられるように、一緒に取り組んでいくことも大切です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。