kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

ヤングケアラーになった10の原因

私は、老人ホームで働く介護士です。日々、入居者の介護にあたっていますが、その中でヤングケアラーの子どもたちと関わる機会も少なくありません。

 

ヤングケアラーとは、18歳未満の子どもが、病気や障害、認知症などの理由で、日常生活や療養に支障のある家族の世話を担っている子どものことです。

 

ヤングケアラーの子どもたちは、家族の世話に追われ、学業や友人関係、自分の将来など、子どもらしい生活を送ることが難しくなっています。

 

そこで今回は、ヤングケアラーになった10の原因について、私の経験と知識をもとに、お伝えしたいと思います。

 

1.親の病気や障害

ヤングケアラーの子どもたちの多くは、親の病気や障害を理由に、家族の世話を担っています。親の病気や障害は、突然発症したり、進行したりすることもあります。そのため、子どもたちも突然、家族の世話を担うことになり、大きな負担を抱えてしまいます。

 

2.親の介護

親の介護も、ヤングケアラーの子どもたちの大きな負担となっています。親の介護は、身体介護だけでなく、家事や金銭管理など、さまざまなことを担わなければなりません。子どもたちは、親の介護に追われ、自分の生活を送ることが難しくなります。

 

3.親の就労

親の就労も、ヤングケアラーの子どもたちを家族の世話に追い込む原因の一つです。親が働いていると、子どもたちが家族の世話を担わなければ、家事や育児が回らなくなってしまうのです。

 

4.親の経済的困窮

親の経済的困窮も、ヤングケアラーの子どもたちの負担を増やしています。親が経済的に困窮していると、子どもたちが家族の世話を担うことで、家計を助けなければならなくなります。

 

5.地域のつながりの希薄化

地域のつながりの希薄化も、ヤングケアラーの子どもたちを孤立させています。地域につながりがあれば、家族の世話を担う子どもたちに、さまざまな支援を受けることができるのです。

 

6.学校や自治体の支援の不足

学校や自治体の支援の不足も、ヤングケアラーの子どもたちを困難に追い込んでいます。学校や自治体は、ヤングケアラーの子どもたちを支援する体制を整え、彼らの生活を支える必要があります。

 

7.ヤングケアラーの子どもたちの認知の不足

ヤングケアラーの子どもたちの認知の不足も、問題の一つです。ヤングケアラーの子どもたちは、自分の状況を理解できていなかったり、支援を必要としていることに気づいていなかったりすることがあります。

 

8.親の認知の不足

親の認知の不足も、ヤングケアラーの子どもたちを苦しめる原因となっています。親が自分の病気や障害を受け入れられず、子どもたちに家族の世話を押し付けてしまうこともあるのです。

 

9.社会の無理解

社会の無理解も、ヤングケアラーの子どもたちを孤立させています。ヤングケアラーの子どもたちの状況を理解せず、差別や偏見の目で見られてしまうこともあるのです。

 

10.ヤングケアラーへの支援の不足

ヤングケアラーへの支援の不足も、大きな問題です。ヤングケアラーの子どもたちは、さまざまな困難に直面していますが、支援を受けることができれば、自分の将来を切り拓くことができるのです。

 

私が個人的に注目しているのは、子供が小さいうちに親が若年性認知症を患うケースです。なぜ注目しているのかというと、すでに亡くなりましたが、母も若年性認知症でした。

 

母は、元々知的障害があったのですが、行動に変化があったのが40代後半から徐々に見られていました。

 

人と会うのを避け奥の部屋に隠れること、今まで私に話したことがない暴言を言うなど、心を痛めたものでした。

 

ヤングケアラーの子どもたちを支援するために

ヤングケアラーの子どもたちを支援するためには、まず、彼らの存在を知ってもらうことが大切です。学校や自治体、地域の団体などが連携して、ヤングケアラーの子どもたちへの啓発活動を進めていく必要があります。

 

また、ヤングケアラーの子どもたちが、自分の状況を理解し、支援を必要としていることに気づけるような支援体制を整えることも重要です。学校や自治体は、ヤングケアラーの子どもたちを対象とした相談窓口や支援事業を充実させる必要があります。

 

さらに、ヤングケアラーの子どもたちを孤立させないためにも、地域のつながりを大切にする必要があると考えています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。