kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

親の介護について

親の介護が始まった年齢について、厚生労働省の「令和2年度介護保険事業状況報告」に基づくデータによると、平均で75歳です。

 

介護が始まった年齢の分布をみると、「75~80歳未満」が最も多く、次いで「80~85歳未満」、「85歳以上」の順となっています。

 

また、介護を受ける方の性別によっても介護が始まった年齢に差があり、男性は72.3歳、女性は77.4歳となっており、女性の方がやや遅い傾向にあります。

 

親の介護が始まる年齢は、介護を受ける方の病状や認知症の程度によっても異なります。

 

具体的には、以下の要因が介護が始まった年齢に影響を与えると考えられます。

  • 介護を受ける方の病状や認知症の程度
  • 介護する家族の人数や介護のスキル
  • 介護を受ける方の自宅での生活意欲
  • 介護施設の入居や認知症グループホームへの入居など、介護サービスの利用状況

 

親の介護が始まる年齢は、個人差が大きいため、一概に「〇歳から」と断言することはできません。しかし、一般的には75歳前後から介護が始まると考えておくとよいでしょう。

 

なお、親の介護が始まった年齢は、介護保険の要介護認定を受けた年齢とは異なります。介護保険の要介護認定を受けていない方も、介護が必要となるケースは少なくありません。

 

2023年10月20日時点の親の平均介護年数は、56.5カ月(約4年9カ月)です。これは、厚生労働省の「令和2年度介護保険事業状況報告」に基づくデータです。

 

介護期間の分布をみると、「4~10年未満」が最も多く、次いで「1~2年未満」、「2~3年未満」の順となっています。

 

また、介護を受ける方の性別によっても介護期間に差があり、男性は8.73年、女性は12.06年となっており、平均寿命が高い女性の方がやや期間が長くなる傾向にあります。

 

なお、介護期間は、介護を受ける方の病状や家族の状況などによっても大きく異なります。

 

親の介護が始まる時期や期間を正確に予測することは難しいですが、事前に介護に関する知識や情報を収集しておくことで、いざというときに慌てずに対応できるでしょう。

 

親の介護費用は、介護を受ける方の介護度や介護方法によって大きく異なります。

 

公益財団法人生命保険文化センターの「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査」によると、親の介護にかかる費用の平均は、一時費用が69万円、月額費用が7.8万円です。

 

一時費用には、住宅改修費や介護用品費、介護保険の保険料の納付額などが含まれます。月額費用には、介護保険サービス利用料や外注費、家族の介護労働に見合う費用などが含まれます。

 

介護施設の入居費用は、施設の種類や入居者の状況によって大きく異なります。

 

特別養護老人ホームの入居費用は、自治体によって異なりますが、平均で20万円程度です。介護付き有料老人ホームの入居費用は、施設の種類や立地によって異なりますが、平均で20万円~30万円程度です。住宅型有料老人ホームの入居費用は、施設の種類や立地によって異なりますが、平均で15万円程度です。

 

介護保険サービス利用料は、介護度によって異なります。

介護保険の自己負担額は、介護度が重くなるほど高くなります。

外注費には、家事代行やヘルパー派遣などの費用が含まれます。

 

家族の介護労働に見合う費用には、家族が介護のために休職したり、介護のための交通費や食費などの費用が含まれます。

 

親の介護費用は、介護を受ける方の介護度や介護方法によって大きく異なります。そのため、事前に介護保険の利用状況や介護費用の見積もりなどを把握しておくことで、いざというときに慌てずに対応できるでしょう。

 

以下に、親の介護費用を抑える方法をいくつかご紹介します。

  • 介護保険の利用を最大限に活用する
  • 介護施設の入居費用を抑える
  • 外注費を抑える
  • 家族の介護労働を軽減する

 

介護保険の利用を最大限に活用することで、介護費用を大幅に抑えることができます。また、介護施設の入居費用を抑えるためには、入居のタイミングや施設の種類などを検討する必要があります。

 

外注費を抑えるためには、家事代行やヘルパー派遣などのサービスを利用する頻度や内容を調整するとよいでしょう。家族の介護労働を軽減するためには、介護の分担や介護サービスの利用を検討するとよいでしょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。