kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

認知症が進むと関係が深い人ほど悪く見られてしまう理由

老人ホームで介護士として働いている「かいごの木」です。

 

入居者ご家族様から:「母のことですが、認知症が進んで、私のことを泥棒とか、お金盗られたとか悪く見られて困っています。どう対応したらいいんですか?」という相談をいただくことがありました。

 

その理由について、私の経験と知識をもとに説明したいと思います。

認知症が進むと、記憶力や理解力が低下します。そのため、周囲の人の行動や言葉の意図を正しく理解できず、誤解や勘違いが生じやすくなります。例えば、家族や友人が自分のことを忘れたり、無視したりしていると、本人は「嫌われている」「大切にされていない」と感じ、孤独感や不安感を抱くようになります。

 

また、認知症になると、感情のコントロールが難しくなります。些細なことで怒ったり、悲しんだりしやすくなります。そのため、家族や友人に対して暴言や暴力を振るうこともあるでしょう。こうした行動は、本人にとっても周囲の人にとっても大きなストレスとなります。

 

このように、認知症が進むと、関係が深い人ほど、本人の誤解や勘違い、感情のコントロールが原因で、悪く見られてしまうことがあります。

 

認知症の人の悪口や批判は避けましょう

認知症の人は、自分の行動や言動について十分に理解できていません。そのため、本人を責めたり、批判したりしても、状況は改善しません。むしろ、本人のストレスや不安を増大させ、症状を悪化させる可能性があります。

 

認知症の人を理解し、支えるために、以下の点に注意しましょう。

  • 本人の誤解や勘違いを解き明かすために、時間をかけて丁寧に説明する。
  • 本人の感情を否定したり、責めたりせず、受け止めてあげる。
  • 本人の行動や言動にイライラしたり、怒ったりせず、冷静に受け止める。

 

認知症の人の悪口や批判は、本人への暴力です

認知症の人の悪口や批判は、本人への暴力です。本人は自分の行動や言動について十分に理解できていません。そのため、本人を責めたり、批判したりしても、状況は改善しません。むしろ、本人のストレスや不安を増大させ、症状を悪化させる可能性があります。

 

認知症の人を理解し、支えるために、まずは本人の立場に立って考えることが大切です。本人がなぜそのような行動や言動をとるのか、その理由を探ってみましょう。また、本人の感情を尊重し、受け入れてあげることが大切です。

 

認知症の人は、私たちの想像以上に苦しんでいます。本人を責めたり、批判したりするのではなく、温かい言葉と行動で支えてあげましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。