こんにちは、老人ホームで介護士として働いている「かいごの木」です。
今回は、意味性認知症の徘徊を少なくする方法について、私の経験と知識を元にお話ししたいと思います。
意味性認知症とは、認知症の一種で、過去の記憶や経験を思い出しながらさまよう行動を示すものです。
徘徊は、意味性認知症の症状のひとつであり、本人だけでなく、家族や介護スタッフにとっても大きな負担となります。
そこで、意味性認知症の徘徊を少なくするためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?
1.本人の不安や不満を解消する
徘徊は、本人の不安や不満が原因で起こることがあります。
例えば、
- トイレに行きたいのにトイレに行けない
- 家族や友人と会いたいのに会えない
- お腹が空いたのに食べられない
- 暑い、寒い、痛いなどの不快な感覚がある
などの理由で、徘徊することがあります。
まずは、本人の不安や不満を解消できるように、声をかけたり、行動を観察したりして、原因を探りましょう。
例えば、トイレに行きたい場合は、トイレに連れて行ってあげたり、トイレの近くに座らせてあげたりします。
家族や友人と会いたい場合は、家族や友人を呼んであげたり、本人が知っている場所に連れて行ってあげたりします。
お腹が空いた場合は、食事を用意してあげたり、軽食を用意してあげたりします。
暑い、寒い、痛いなどの不快な感覚がある場合は、エアコンや扇風機を調整したり、衣服を着替えさせたり、痛み止めを飲ませたりします。
2.環境を整える
徘徊は、環境の変化によっても起こることがあります。
例えば、
- 部屋が暗い、明るい
- 物が散らかっている、片付いている
- 騒音がある、静か
などの環境が、徘徊の原因になることがあります。
本人が落ち着いて過ごせるように、環境を整えましょう。
例えば、部屋を明るくしたり、物が散らからないように片付けたり、騒音を抑えたりします。
また、徘徊しやすい場所を封鎖したり、徘徊防止柵を設置したりすることも有効です。
3.認知機能の維持・向上を図る
認知機能が低下すると、徘徊のリスクが高まります。
そのため、認知機能の維持・向上を図ることも、徘徊を少なくするために重要です。
認知機能の維持・向上には、以下のような方法があります。
4.家族や介護スタッフの協力を得る
徘徊を少なくするためには、家族や介護スタッフの協力も重要です。
家族や介護スタッフは、以下のようなことに気をつけましょう。
- 本人の不安や不満を理解し、解消できるようにサポートする
- 環境を整え、徘徊しやすい場所を減らす
- 認知機能の維持・向上を図る
また、徘徊の原因や対策について、情報共有をすることも大切です。
徘徊は、本人だけでなく、家族や介護スタッフにとっても大きな負担です。
しかし、上記のようなことに気をつけることで、徘徊を少なくすることは可能です。
もし、徘徊で困っている場合は、ぜひ参考にしてみてください。
最後に
意味性認知症の徘徊は、本人や家族にとって辛いものです。
しかし、介護士や家族の協力によって、徘徊を少なくすることは可能です。
本人の不安や不満を解消し、環境を整え、認知機能の維持・向上を図ることで、徘徊のリスクを減らすことができます。
また、徘徊を少なくするためには、本人や家族の理解と協力が欠かせません。
本人や家族の思いに寄り添いながら、一緒に徘徊を減らすための取り組みをしていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。