kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

介護士が考える:施設入居すると認知症進行が早まる原因とは?

私は、老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。施設入居すると認知症の進行が早まるということをよく耳にします。そこで、原因について考えてみました。

 

認知症の進行を遅らせるためには、日々の生活の中で脳を活性化させることが大切です。そのためには、自分でできることは自分で行うようにすることが重要です。

 

しかし、認知症が進行すると、自分でできることが徐々に少なくなります。その結果、自分で考えたり行動したりする機会が減り、認知症の進行が早まってしまうことがあります。

 

施設に入居すると、身の回りの世話を職員がしてくれるようになります。そのため、自分でできることが減り、認知症の進行が早まるのではないかと心配される方も少なくありません。

 

確かに、施設入居によって認知症の進行が早まる可能性はあります。しかし、施設入居が必ずしも認知症の進行を早めるわけではありません。

 

施設入居によって認知症の進行が早まる原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 行動する・考える機会の減少

自宅では自分でやらなければならなかったことを、施設で職員にやってもらえるようになると、当然、考えることもやることもなくなり、認知症を進行させる原因になります。

 

  • 環境の変化によるストレス

自宅とは異なる環境に慣れるのに時間がかかり、ストレスを感じることで認知症の進行が早まることがあります。

 

  • 過度なサポート

自分でできることを職員にやってもらうことで、本人のやる気が低下し、認知症の進行が早まることがあります。

施設入居によって認知症の進行を防ぐためには、以下のことに注意する必要があります。

 

  • 自分でできることは自分で行うようにする

施設入居後も、本人のできることは自分で行うようにしましょう。職員に頼りすぎると、本人のやる気が低下し、認知症の進行が早まる可能性があります。

 

  • 認知症の進行を遅らせるためのリハビリやレクリエーションを積極的に行う

施設では、認知症の進行を遅らせるためのリハビリやレクリエーションが行われています。積極的に参加し、脳を活性化させましょう。

 

  • 環境の変化によるストレスを軽減する

施設の環境に慣れるのに時間がかかる場合もあります。本人のペースに合わせて、ゆっくりと環境に慣れさせましょう。

 

また、施設選びも重要です。認知症の専門知識を持った職員が常駐し、認知症の進行を遅らせるためのリハビリやレクリエーションを積極的に行っている施設を選びましょう。

 

施設入居は、認知症の進行を遅らせるための有効な手段の一つです。しかし、施設入居が必ずしも認知症の進行を遅らせるわけではありません。施設入居を検討する際には、上記のようなことに注意して、認知症の進行を遅らせるための対策を講じましょう。

 

施設入居を検討されている方へ

施設入居を検討されている方は、ぜひ一度、施設に足を運んでみてください。施設の雰囲気や職員の対応などを実際に見て、ご家族で話し合ってみることをおすすめします。

 

また、施設入居後も、本人の様子をよく観察し、認知症の進行に早期に気づくことが大切です。認知症の進行を早期に発見できれば、早期に適切な治療や介護を受けることができます。

 

認知症は、本人だけでなく、家族にとっても大きな負担となります。しかし、認知症の進行を遅らせるための対策を講じることで、本人の生活の質を向上させ、家族の負担を軽減することができます。

 

認知症の進行を遅らせるために、ぜひ一緒に取り組んでいきましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。