kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

認知症と非認知症:介護士の視点

私は老人ホームで介護士として働く「かいごの木」です。日々、ご利用者様と接する中で、認知症と非認知症の違いについて考えることがあります。同じ「もの忘れ」でも、その意味は大きく異なるのです。

 

認知症とは、脳の病気によって記憶力や判断力などが低下し、日常生活に支障をきたす状態を指します。一方、非認知症は、加齢による脳機能の低下はあるものの、日常生活に支障なく過ごせる状態です。

 

認知症と非認知症の違いは、症状にも表れます。認知症の場合、以下のような症状が現れます。

 

  • 記憶障害: 昨日あったことを忘れたり、約束を覚えられなかったりする。
  • 判断力の低下: 適切な判断ができず、危険な行動をとってしまう。
  • 性格や行動の変化: 怒りっぽくなったり、無気力になったりする。
  • 言語障害: 言葉が出てこなくなったり、意味不明なことを話したりする。

 

一方、非認知症の場合、以下のような症状が現れます。

 

  • 軽い物忘れ: 名前や約束をすぐ忘れてしまう。
  • 集中力の低下: テレビや会話の内容をすぐ忘れてしまう。
  • 新しいことを覚えるのが難しい: 新しい家電の使い方を覚えられない。

 

これらの症状は、誰でも加齢とともに経験するものです。しかし、認知症の場合は、これらの症状が進行し、日常生活に支障をきたすようになります。

 

認知症と非認知症の症状を見分けるには、以下のポイントに注意しましょう。

 

  • 症状の程度: 症状が軽い場合は非認知症、重い場合は認知症の可能性が高い。
  • 症状の進行: 症状が進行していく場合は認知症の可能性が高い。
  • 日常生活への影響: 日常生活に支障をきたしている場合は認知症の可能性が高い。

 

もし、ご家族や周りの方に上記のような症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

 

認知症と非認知症の違いを理解することは、ご利用者様をより適切にサポートするために重要です。認知症の方には、症状に合わせた介護が必要になります。

 

例えば、記憶障害がある方には、メモを取ったり、繰り返し同じことを伝えたりする必要があります。

 

一方、非認知症の方には、できる限り自立した生活を送れるようにサポートすることが大切です。趣味や活動の機会を提供したり、社会とのつながりを維持できるように支援したりすることが有効です。

 

認知症と非認知症は、同じ「もの忘れ」でも、その意味は大きく異なります。介護士は、それぞれの症状や状態を理解し、適切なサポートを提供することが求められます。

 

私たち介護士は、ご利用者様一人ひとりの状態に寄り添い、認知症と非認知症の違いを理解した上で、質の高い介護を提供していきたいと考えています。

 

介護士として、認知症の方とご家族に寄り添うために

認知症と診断された方とご家族は、不安や戸惑いを感じていることが多くあります。私たちは、以下のようなことを心がけて、ご家族に寄り添っています。

 

  • 丁寧な説明: 認知症について分かりやすく説明し、不安や疑問を解消する。
  • 傾聴: ご家族の話をじっくりと聞き、共感を示す。
  • 情報提供: 認知症に関する情報や、介護に関する支援制度について伝える。
  • 介護支援: 介護方法や生活環境の整備についてアドバイスする。

 

最後に

認知症認知症の違いを理解することは、認知症の方とご家族を支えるために重要です。私たち介護士は、ご利用者様一人ひとりの状態に寄り添い、質の高い介護を提供していきたいと考えています。

 

認知症は、決して恥ずべき病気ではありません。周囲の理解と支えによって、認知症の方とご家族が安心して暮らせる社会を目指しましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。