kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

成果が見えないと人は動かない?

老人ホームで働く介護士の皆さん、日々お疲れ様です。

入居者様の笑顔や感謝の言葉に励まされながらも、成果が見えにくい介護の仕事に、もどかしさを感じることありませんか?

 

「成果」というと、多くの人が数字や目標を思い浮かべるでしょう。

 

しかし、介護の仕事において、成果は必ずしも目に見える形だけではありません。入居者様の些細な変化や、ご家族との温かいコミュニケーション、介護職員としての成長など、目に見えない「心の成果」もたくさん存在します。

 

見えない成果にこそ、大きな価値がある

例えば、認知症のご入居者様が、職員の名前を初めて呼んでくれた時の喜び。これまで無表情だった入居者様が、久しぶりに笑顔を見せてくれた時の感動。介護職員として、これ以上の「成果」はありません。

 

しかし、こうした心の成果は、すぐに数値化できるものではありません。日々の業務に追われ、目先の成果ばかりに気を取られ、心の成果を見失ってしまうこともあるでしょう。

 

介護職員のモチベーションを維持するには?

成果が見えないと、人はモチベーションを維持するのが難しいものです。介護職員のモチベーションを維持するためには、以下の3つのポイントが重要です。

 

  1. 小さな変化にも目を向ける

入居者様の些細な変化にも目を向け、喜びを感じることが大切です。

「今日はいつもより食欲があった」「自分で靴を履くことができた」

 

一見、小さな変化に見えるかもしれませんが、入居者様にとっては大きな進歩です。こうした小さな変化を一つ一つ積み重ねることで、大きな成果につながります。

 

  1. 入居者様やご家族とのコミュニケーションを大切にする

入居者様やご家族とのコミュニケーションを通じて、介護の仕事にやりがいを見出すことができます。

 

入居者様の話をしっかりと聞き、ニーズを理解することで、より質の高い介護を提供することができます。また、ご家族との信頼関係を築くことで、介護の負担を軽減することができます。

 

  1. 仲間と協力し、互いに励まし合う

介護の仕事は、一人で抱え込むと、負担が大きくなります。仲間と協力し、互いに励まし合いながら、仕事に取り組むことが大切です。

 

チームで目標を共有し、達成に向けて協力することで、仕事へのモチベーションを高めることができます。

 

成果主義の風潮に抗う

近年、介護業界にも成果主義の風潮が浸透しつつあります。しかし、成果主義は、介護職員のモチベーションを低下させる可能性があります。

 

介護の仕事は、人間関係の構築や信頼関係の形成が重要です。成果主義に偏りすぎると、入居者様やご家族とのコミュニケーションが軽視され、質の高い介護を提供することが難しくなります。

 

介護職員の「心の声」に耳を傾けよう

介護職員は、日々の業務の中で、様々な葛藤を抱えています。

 

「成果が見えない」、「仕事が辛い」、「辞めたい」

こうした心の声を誰にも言い出せず、一人で抱え込んでいる介護職員も多いのではないでしょうか。

 

私たち一人一人が、介護職員の「心の声」に耳を傾け、寄り添うことが大切です。

 

介護職員への支援を充実させる

介護職員が安心して働ける環境を作るためには、職場環境の改善や研修の充実など、介護職員への支援が必要です。

 

また、社会全体で介護の仕事に対する理解を深め、介護職員を尊敬する文化を醸成していくことも重要です。

 

見えない成果を可視化する

介護の仕事における「心の成果」を可視化することも重要です。

 

入居者様やご家族からの感謝の言葉や、介護職員の成長記録などを共有することで、介護職員のモチベーションを高めることができます。

 

介護の仕事は、人々の生活を支える重要な仕事です。

 

成果が見えないと感じることもありますが、介護職員の仕事は、入居者様やご家族の生活を支える重要な仕事です。

 

一人一人が、介護の仕事に誇りを持ち、入居者様やご家族に寄り添いながら、質の高い介護を提供していきましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。