kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

美しいものを心に留めるといいことが起こる

私は老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。日々の業務の中で、多くの高齢者の方々と接し、その生活をサポートしています。この仕事を通じて、多くのことを学び、感じることがあります。その中でも特に強く感じるのは、「美しいものを心に留める」ことの重要性です。

 

私たちの生活は忙しく、ストレスに満ちています。特に介護士としての仕事は、身体的にも精神的にも負担が大きいものです。そんな中で、心に美しいものを留めることが、どれほど心の健康に良い影響を与えるかを実感しています。

 

日常の中の小さな美しさ

美しいものと聞いて、多くの人は壮大な景色や芸術作品を思い浮かべるかもしれません。しかし、私がここで言いたいのは、もっと身近な小さな美しさのことです。例えば、朝の光がカーテン越しに差し込む瞬間や、庭に咲く一輪の花、入居者さんの笑顔などです。

 

ある日のことです。早朝のシフトでまだ薄暗い中、施設に向かって歩いていると、ふと空が淡いピンク色に染まっていることに気づきました。その美しさに心を打たれ、思わず立ち止まってしまいました。その瞬間、心がふっと軽くなり、疲れも和らぐのを感じました。

 

美しい瞬間を共有する

私たち介護士の仕事の一つに、入居者さんとのコミュニケーションがあります。日々の業務に追われていると、ついついおろそかにしてしまいがちですが、このコミュニケーションこそが、入居者さんにとっても私たちにとっても、心の栄養になるのです。

 

ある日、入居者の方と庭に出て、散歩をしていたときのことです。その方は、最近体調を崩し、気分が沈みがちでした。しかし、庭に咲く花々を見ながら「こんなに美しい花を見ると、心が和むね」と笑顔で話してくれました。その言葉に私も癒され、一緒に美しい瞬間を共有できる喜びを感じました。

 

美しいものがもたらすポジティブな影響

美しいものを心に留めることは、私たちの精神にポジティブな影響を与えます。特に高齢者の方々にとって、日常の中で美しさを見つけることは、心の安らぎや充実感をもたらす重要な要素です。

 

研究によれば、自然の景色や芸術作品を鑑賞することは、ストレスを軽減し、幸福感を高める効果があると言われています。老人ホームでも、入居者さんたちが美しいものに触れる機会を増やすことで、彼らの生活の質が向上することが期待できます。

 

日常の中で美しさを見つける

では、具体的にどのようにして日常の中で美しさを見つけるかについて考えてみましょう。ここでは、いくつかの方法を提案します。

 

  • 自然とのふれあい

自然は、美しさの宝庫です。老人ホームの庭や近くの公園を散歩することで、四季折々の美しさを楽しむことができます。特に季節の変わり目には、草花の色や形が変化し、新たな発見があるでしょう。

 

  • アートや音楽の鑑賞

美しい絵画や音楽は、心を豊かにしてくれます。定期的にアート鑑賞の時間を設けたり、音楽を流したりすることで、入居者さんに新たな刺激を提供することができます。

 

  • 心に留める瞬間を作る

日々の中で、美しい瞬間を意識的に心に留める習慣をつけることも大切です。例えば、食事の際に綺麗に盛り付けられた料理を見て「美しい」と感じる、入居者さんの笑顔を見て「幸せ」と思うなど、小さなことでも良いのです。

 

  • ポジティブな会話を心がける

入居者さんとの会話の中で、美しいものや嬉しい出来事について話すことを心がけましょう。例えば、最近見た美しい景色や、感じた嬉しいことを共有することで、お互いの心が明るくなります。

 

美しいものがもたらす未来

美しいものを心に留めることが、私たちの未来にどのような影響を与えるのでしょうか。それは、私たちの心が豊かになり、ストレスや不安が軽減されるだけでなく、入居者さんたちの生活の質が向上し、より良い環境が作られるということです。

 

私がこの仕事をしていて感じるのは、入居者さんたちの笑顔や感謝の言葉が、私たち介護士にとっての美しいものだということです。彼らの幸せな瞬間を共有することで、私たちの心も温かくなり、仕事へのモチベーションが高まります。

 

まとめ

美しいものを心に留めることは、私たちの心にポジティブな影響を与え、生活を豊かにしてくれます。老人ホームでの仕事を通じて、私はそのことを実感しています。日常の中で小さな美しさを見つけ、それを入居者さんと共有することで、私たちの生活はもっと素晴らしいものになるでしょう。

 

これからも、美しいものを心に留める習慣を大切にし、入居者さんたちと共に幸せな時間を過ごしていきたいと思います。皆さんも、ぜひ日々の中で美しいものを見つけ、それを心に留める習慣をつけてみてください。きっと、いいことが起こるはずです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。