kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

枠からはみ出す部分が人生の面白さにつながる

私は日々の生活や仕事の中で、何かに「枠」を感じたことはありませんか?

 

決められたルールや周りの期待に応えようとする中で、知らず知らずのうちに自分自身もその枠の中で動いてしまうことがあります。

 

でも、人生の本当の面白さは、その枠からはみ出す瞬間にこそ隠れているのではないでしょうか?

 

枠の中にいる安心感

まず、枠の中で生きることの安心感について考えてみましょう。

 

枠とは、社会のルールであり、仕事上の規則であり、私たちが自分自身に課した目標や期待でもあります。

 

これらの枠は、一見すると私たちを守ってくれるものです。

 

決められた枠の中で行動することは、失敗を避ける安全な方法かもしれません。

 

特に介護の現場では、入居者さんの命や生活に関わるため、ミスが許されないプレッシャーがあります。

 

そのため、常に手順通りに、決められた通りに動くことが求められます。

 

しかし、枠の中での行動が続くと、時には息苦しさを感じることもあります。

 

自分らしさを出せない、創造的に動けない、そんな感覚が湧いてくることはありませんか?私自身も、介護の仕事をしている中で、「もっとこうしたらいいのに」と思うことがよくありますが、それが現場のルールに合わない場合、我慢することが多いです。

 

しかし、その「我慢」こそが、私たちの成長を妨げる原因になっているかもしれません。

 

枠からはみ出す勇気

枠の中で過ごすことに安心感を覚える一方で、時には枠からはみ出す勇気が必要です。

 

枠を越えた先には未知の世界が広がっていますが、それこそが私たちに新しい発見や驚きをもたらしてくれる場所です。

 

例えば、介護の現場でも、ただ決められた作業をこなすだけではなく、入居者様一人ひとりに向き合って、その人にとって本当に必要なケアは何かを考える瞬間があります。

 

マニュアル通りに動くだけではなく、その場の状況や入居者様の表情、声のトーンを敏感に感じ取ることで、その人が今何を求めているのかがわかることがあります。

 

それは、枠の中に収まりきらない「直感」や「創造力」が働く瞬間です。

 

私はかつて、ある入居者様との関わりで、この「枠からはみ出す」経験をしました。

 

その方は、毎日決まった時間に食事を取ることが習慣になっていましたが、ある日、全く食欲がないとおっしゃいました。

 

通常なら、食事を提供する時間に合わせて何とか食べていただくのが私たちの役割かもしれませんが、その時は、あえて無理に食事をすすめず、少し時間をおいてお話をしながらリラックスしていただくことにしました。

 

その結果、後で少しだけ食事を取ることができ、「今日は食べたくない日だったんだよ。でも、話ができて気が楽になった」と感謝されました。

 

この経験は、決められた枠から一歩踏み出し、入居者様の気持ちに寄り添うことで生まれたものでした。

 

もちろん、全ての場面でルールを無視するわけにはいきませんが、時には柔軟な対応が必要なこともあります。そんな時こそ、枠を越えた新しいアイデアや行動が生まれるのです。

 

枠を越えることで見えてくる新しい景色

枠を越えることは、最初は怖いと感じるかもしれません。失敗するリスクもありますし、他人からの批判や誤解を受けることもあるでしょう。

 

しかし、その一歩を踏み出すことで、今まで見えなかった新しい景色が広がることがあります。

 

介護の現場でも、日々同じようなルーティンをこなしていると、目の前の仕事に追われてしまいがちです。

 

しかし、時には立ち止まり、いつもと違った視点で物事を見てみることが大切です。

 

入居者様の生活やニーズは日々変わっていくものであり、私たちもその変化に柔軟に対応しなければなりません。

 

新しいアプローチを試みたり、他のスタッフと意見交換をすることで、今まで気づかなかった方法や解決策が見つかることがあります。

 

枠を越えることで、仕事の面白さややりがいも増していくのではないでしょうか。新しい発見やチャレンジがあるからこそ、介護の仕事は奥深く、続ける価値があるのです。

 

あなたも枠からはみ出してみませんか?

枠の中で安心して生きることは、決して悪いことではありません。

 

しかし、もしあなたが今、何か物足りなさや行き詰まりを感じているなら、少しだけその枠を越えてみる勇気を持ってみてください。

 

新しい挑戦や考え方は、最初は怖いかもしれませんが、それがあなたの人生をより豊かで面白いものにしてくれるはずです。

 

「枠からはみ出す部分」があるからこそ、人生は彩り豊かで魅力的になるのです。介護の現場でも、日常生活でも、ぜひその一歩を踏み出して、新しい可能性を見つけてみましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。