私は、老人ホームで介護士として働いている「かいごの木」です。
入居者の方々は、食事の際にさまざまな反応を見せます。食事を残すことに罪悪感を持つ方もいれば、食べ物に感謝していただく方もいます。
食事を残すことに罪悪感を持つ方
食事を残すことに罪悪感を持つ方の中には、健康を害するのではないかと心配される方もいます。また、食材を無駄にしてしまうことに罪悪感を持つ方もいるようです。
ある入居者の方からは、こんなお話を伺いました。
「昔は、食べ物に困ったこともあった。だから、今は食べ物を残すのが申し訳なくて、全部食べてしまう。」
この方は、戦争を経験した世代です。食糧難の時代を経験したことで、食べ物を大切にする気持ちを強くお持ちです。
食べ物に感謝する入居者
一方、食べ物に感謝していただく方もいます。
ある入居者の方からは、こんなお話を伺いました。
「毎日、おいしいご飯が食べられて、本当に幸せ。ありがとう。」
この方は、認知症の症状が進んでおり、食事の内容を覚えていないこともあります。それでも、ご飯がおいしいことだけは覚えていて、毎日感謝の気持ちを伝えてくださいます。
食事を通して、入居者の方々の想いを知る
食事を残すことに罪悪感を持つ方や、食べ物に感謝していただく方など、入居者の方々はそれぞれに食事に対する想いを抱いています。介護士として、食事を通して入居者の方々の想いを知ることは、とても大切なことだと思います。
食事を残すことに罪悪感を持つ方には、無理に食べさせないようにしています。また、食べ物に感謝していただく方には、その気持ちを大切にしていきたいと思っています。
食事は、入居者の方々とのコミュニケーションツール
食事は、入居者の方々とのコミュニケーションツールでもあります。食事を通して、入居者の方々の思い出や人生観を知ることができます。
ある入居者の方からは、こんなお話を伺いました。
「昔、母親がよく作ってくれた料理だ。」
この方は、母親を亡くしてから、母親の料理を思い出して食事を楽しんでいらっしゃいました。
食事を通して、入居者の方々の人生を少しでも知ることができたら、介護士としてとても幸せなことだと思います。
食事を残すことは、決して悪いことではない
食事を残すことに罪悪感を持つ方もいらっしゃるかもしれません。しかし、食事を残すことは、決して悪いことではありません。
食事を残す理由は、さまざまです。健康上の理由や、食の好みなど、個人の事情によって食事を残すこともあるでしょう。
食事を残すことで、入居者の方々が罪悪感を持つようなことは、決してあってはならないと思います。
食事を大切にすること
食事は、私たちの生活に欠かせないものです。食事を大切にすることは、入居者の方々への尊重にもつながります。
介護士として、入居者の方々が食事を楽しめるように、サポートしていきたいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。