kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

老人ホームでの「袖すり合うも他生の縁」

私は老人ホームで約20年働いています。毎日、様々な入居者の方々と出会い、関わり、そして別れを経験してきました。

 

入居者の方々は、それぞれの人生を歩んできた個性豊かな方々ばかりです。中には、辛い経験を乗り越えてきた方、家族との悲しい別れを経験した方、孤独を抱えて生きてきた方など、様々な境遇の方々がいらっしゃいます。

 

そんな入居者の方々との出会いは、私にとってかけがえのない経験となっています。そして、その経験を通して、人生の尊さや人の温かさ、そして「袖すり合うも他生の縁」という言葉の意味を深く実感してきました。

 

袖すり合うも他生の縁

「袖すり合うも他生の縁」という言葉は、仏教の言葉です。道行く人と袖が触れ合う程度の些細な出会いであっても、それは前世からの深い縁によるものであるという意味です。

 

つまり、どんな小さな出会いでも、決して偶然ではなく、何か特別な意味があるということなのです。

 

この言葉は、老人ホームで働く私にとって、特に心に響く言葉です。

 

入居者の方々との出会いは、どれも偶然のようでいて、必然的なもののように感じます。

 

例えば、ある日、入居者の方と話をしていると、偶然にも私の出身地と同じだということが判明したことがあります。また、別の入居者の方とは、共通の趣味を通じて仲良くなりました。

 

このような偶然の出会いは、私にとってとても貴重なものとなっています。そして、入居者の方々との絆を深めるきっかけにもなっています。

 

入居者の方々との出会いを通して

入居者の方々との出会いは、私に多くのことを教えてくれました。

 

例えば、人生の尊さについてです。

入居者の方々は、これまで長い人生を歩んできました。そして、様々な経験をしてきたからこそ、人生の尊さを深く理解していると感じます。

 

ある入居者の方から、「人生は一瞬一瞬が大切だ」という言葉を聞いたことがあります。その言葉は、私にとってとても心に響きました。

 

また、人の温かさについても、入居者の方々から多くを学んでいます。

 

入居者の方々は、いつも優しく温かい心で私を迎えてくれます。たとえ自分が辛い時でも、入居者の方々の笑顔を見ると、心が癒されます。

 

入居者の方々との出会いは、私の人生を豊かにしてくれました。そして、私にとってかけがえのない宝物となっています。

 

さいごに

老人ホームで働くことは、決して楽な仕事ではありません。しかし、入居者の方々との出会いは、私に大きな喜びを与えてくれます。

 

そして、入居者の方々との関わりを通して、人生の尊さや人の温かさを学ぶことができます。きっと、かけがえのない経験ができるはずです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。