kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

2025-01-01から1年間の記事一覧

あなたを麻痺させる「本当は」の正体

「本当は、こうしたい」 「本当は、やめたい」 「本当は、もう疲れている」 私たちは、心のどこかでそんな思いを抱えながら日々を過ごしていることがあります。でも、その「本当は」に気づいていても、行動に移せないことが多いのではないでしょうか。 まる…

自分の人生は自分で経営してみよう

「経営」という言葉を聞くと、会社やお店を運営することを思い浮かべる方が多いかもしれません。 でも実は、私たち一人ひとりも、自分という小さな会社の経営者なんです。 資本金は「時間」と「体力」と「心」。そして、その会社が生涯続くかどうかは、どん…

居室が物語ること

老人ホームで働いていると、「居室」という空間が、ただの個室ではないことに気づかされる日が多々あります。 そこには、その人が歩んできた人生の欠片が、静かに、けれど確かに息づいています。 私は毎日、その小さな部屋に足を運びながら、目には見えない…

明日は必ず来ると思い込んでいませんか?

「また明日ね」 そう言って、その日のお別れをする場面は、私たちの日常の中に何気なく存在しています。 けれど、介護の現場で働く私たちは、「明日が必ず来るとは限らない」ということを、痛いほど知っています。 それは決して悲観的な意味ではありません。…

言葉とため息の間で

「ふぅ……」と、誰かのため息が聞こえてくるとき、私はその音に耳を澄ませてしまいます。 老人ホームで働いていると、言葉よりも多くを物語る「沈黙」や「ため息」に出会うことがよくあります。 高齢者の方の吐息。ご家族の深いため息。職員同士の、言葉にな…

この世界はフィクション?

「この世界って、本当に現実なのかしらね?」 ある入居者様が、ぽつりとつぶやいた言葉です。窓の外を見ながら、まるで独り言のように。でも私は、その言葉に心が止まりました。 「え?」と聞き返すと、その方はにっこり笑って、「夢の中みたいでしょ?年を…

音のない空っぽの言葉

「ありがとうって言えばいいんでしょ」 ある日、入居者様にケアをしているときに、そんな言葉を言われたことがあります。その言葉は、確かに「ありがとう」という形をしていたけれど、心には何ひとつ届いてこなかった。 むしろ、ズシンと重たい違和感だけが…

日々感謝することを探すようになりたい

ある日、ふと自分の一日を振り返ったとき、「今日はありがとうって、何回思えただろう?」と考えたことがあります。 私は老人ホームで介護士として働いていますが、日々の仕事に追われ、目の前のやるべきことを一つひとつこなすうちに、気づけば「ありがとう…

時間がない、時間がないというが追われる必要はない

「時間がない、時間が足りない」 この言葉、私自身も何度つぶやいてきたかわかりません。 介護の現場はとにかく時間との闘いです。 入居者様の安全、快適、尊厳を守ることを最優先に、次から次へとやることが押し寄せてきます。 食事、排泄、入浴、レクリエ…

自分にとって悪い環境だと思っても許すことで感謝できるようになる

「どうして私ばかり、こんな環境に置かれなきゃいけないの?」 そう心の中でつぶやいてしまったこと、あなたにもあるかもしれません。かく言う私も、老人ホームで介護士として働く中で、何度もそう感じたことがあります。 忙しさに追われる日々、職員同士の…

何もできないと思っているのはあなただけ

「私なんて、何もできていない」 そんなふうに感じたこと、ありませんか? 介護士という仕事は、人の命や生活に関わる責任の重い仕事です。毎日、目の前の人と向き合い、体も心もたくさん使って、それでも「十分にできていない」と思ってしまう。 私も、そう…

半生を振り返り人間関係に恵まれたと感じるとき

ふと、仕事の帰り道や、夜の静かな時間に、自分のこれまでを振り返ることがあります。 介護士という仕事をしていると、日々の出来事に追われて、自分のことをゆっくり考える余裕はなかなかありません。 でも、そんな日々のなかにも、ぽつんと心が立ち止まる…

譲る感覚を持てば世界は広がる?

介護の現場にいると、「譲る」という行為を日々目にします。席を譲る、食事の順番を譲る、言葉を譲る、思いを譲る――。 一見すると些細な場面の積み重ねですが、そこには人間の深い優しさや、互いを思いやる心が確かに存在しています。 けれど、「譲ること」…

持つことに意味はない、生かすことに意味がある

「たくさん資格を取ったのに、それを活かせていない気がする」 「人より経験があるはずなのに、なぜか報われていない気がする」 「知識はあるのに、現場ではうまく動けない」 そんなふうに感じたことは、ありませんか? 私は老人ホームで介護士として働いて…

すべては循環していることに気づく

老人ホームで働く中で、あるときふと気づいたことがあります。 「すべては、巡っているのかもしれないな」 それは、季節が移ろうように、人の気持ちも、体の状態も、日常のささやかな出来事も、静かにそして確かに循環している――そんな実感でした。 私たちは…

人差し指を自分に向けるような人

たとえば、職場で何か問題が起きたとき。 誰かが不機嫌になったとき。 予定が崩れたとき。 人間関係がこじれたとき。 その原因が外にあるのではなく、「自分のせいかもしれない」と、真っ先に人差し指を自分に向けるような人がいます。 私は老人ホームで働く…

そのうち、そのうちが口癖

「そのうちやらなきゃね」 「そのうち行かなきゃ」 「そのうち、ちゃんと話そうと思ってる」 そんな言葉を、最近よく聞くようになりました。そして、自分自身もいつの間にか、それを口にしていることに気づくことがあります。 「そのうち」という言葉には、…

今は目標を定めて意思決定だけでOK

「やりたいことがあるけど、動けない」 「どうせまた途中で投げ出すかもしれない」 「何から始めればいいのかわからない」 そんな気持ちになってしまうこと、ありませんか? 私も日々、老人ホームで介護士として働きながら、心のどこかで「このままでいいの…

人の心を傷つけないは当たり前のこと

「人の心を傷つけないようにしましょう」 そんな言葉は、小学校の教室や道徳の授業でもよく聞きました。 当たり前のことのように、ずっと教わってきた言葉。 大人になった今も、人との関係の中で、社会の中で、生きていくうえで欠かせない指針のように思われ…

人からやさしくされたことをすぐに忘れてしまったときに思うこと

「人のやさしさを受け取ったはずなのに、なぜか覚えていない」 「感謝していたはずなのに、次の瞬間にはまた誰かに不満を持ってしまう」 そんな自分にがっかりしたり、自己嫌悪になったことはありませんか? 私は老人ホームで働く介護士として、毎日のように…

苦しいときだって幸せは感じられる

「もう無理かもしれない」 「どうして私ばっかり、こんなにしんどいんだろう」 「こんな毎日に、何の意味があるんだろう…」 そんなふうに感じたことはありませんか? 私は老人ホームで介護士として働いています。日々、入居者の方々の生活を支えながら、命と…

新しい自分との出会いを喜んで受け入れる

「こんな自分、嫌だな…」 「昔の私はもっと頑張れてたのに…」 「なんで私は、こうなってしまったんだろう」 私たちは日々の暮らしの中で、ふとした瞬間に「今の自分」に対してモヤモヤした感情を抱くことがあります。 それは年齢や立場、環境が変わったとき…

失敗の定義は人それぞれ

「失敗した……」と落ち込んだ日の帰り道、ふと自問しました。 「でも、本当にこれは“失敗”だったのだろうか?」 私は老人ホームで介護士として働いています。日々、入居者様のケアをしながら、スタッフ同士で連携を取り合い、小さなことから大きなことまで、…

自分を冷静にモニタリングできるようになりたい

日々、介護の現場に立っていると、「自分って今、どんな状態なんだろう?」とふと立ち止まりたくなる瞬間があります。 忙しさの中で、感情が揺れ動き、余裕がなくなって、気がつけば「またイライラしてしまった」「あんな言い方をしてしまった」と自己嫌悪に…

あなたは思考のフォーマットできていますか?

パソコンを使っていると、調子が悪くなって動きが遅くなったり、フリーズしたりすることがあります。そんなとき、「思い切ってフォーマットしようか」と考えること、ありませんか? フォーマットとは、すべてを一度初期化し、まっさらな状態に戻すこと。 実…

人間は元々ネガティブ思考にできている

「どうして私は、こんなにマイナスなことばかり考えてしまうんだろう」 そんなふうに、自分の心を責めてしまった経験はありませんか? 私は老人ホームで介護士として働いています。日々、多くの入居者様と関わる中で、年齢を重ねた方々もまた、ネガティブな…

嫌がらせがあっても知らんぷりしたい

介護士として老人ホームで働く中で、さまざまな人間関係に直面します。入居者様、ご家族、同僚、上司…どこにでも「合わない人」「厳しい人」「理不尽なことを言ってくる人」は存在します。そんなとき、胸の内にふと湧き上がる思いがあります。] 「できれば、…

自分がされた嫌なことを忘れ他の人にも同じことをしてしまったとき

あのとき、自分がされた言葉に傷ついた。 あの態度が嫌だった。 もう、あんな思いはしたくない――そう思ったはずだったのに。 いつの間にか、私自身が、誰かに同じことをしてしまっていた。そのことに気づいた瞬間、心の奥にチクリとした痛みが走る。 「ごめ…

平常時の心拍数を低く保ちたい

「今日は一日、何事もなく終わった…」 そう思える日が少なくなってきたな、と感じることはありませんか? 私は老人ホームで介護士として働いています。仕事はやりがいもあるし、心からこの仕事を選んでよかったと思っています。でも、一方で日々の緊張や感情…

いじめられている?どうしたら力になってあげられる?

「いじめられているのかもしれない…」 その違和感を見過ごさず、あなたが立ち止まって考えたこと自体が、すでに誰かにとっての救いになっているかもしれません。 私は介護士として老人ホームで働いていますが、職場のなかでも、また入居者様同士の間でも、「…