kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

遠距離介護の難しさ

私は、老人ホームで介護士として働いている「かいごの木」です。

 

これまでに、多くの遠距離介護をしているご家族と関わり、その大変さを目の当たりにしてきました。

 

遠距離介護とは、介護が必要な家族が遠方に住んでいる場合に、その家族が自宅で介護を行うことです。近年、核家族化や晩婚化が進む中で、遠距離介護はますます増えています。

 

遠距離介護の難しさは、大きく分けて3つあります。

1つ目は、時間や費用の負担です。

遠距離介護を行う場合、介護者が帰省する際には、交通費や宿泊費などの費用がかかります。また、仕事や子育てとの両立も難しいため、介護にかける時間を確保するのも大変です。

 

2つ目は、コミュニケーションの難しさです。

遠距離介護では、介護者と介護される人が離れて暮らすため、顔を合わせる機会が少なく、コミュニケーションが取りづらくなります。介護者の様子や介護される人の様子を把握するのが難しくなり、不安や孤独感を感じてしまうこともあります。

 

3つ目は、介護の専門知識や技術の不足です。

介護は、専門的な知識や技術が必要です。しかし、遠距離介護では、介護士やヘルパーなどの専門家に頼ることが難しい場合もあります。そのため、介護者自身が介護の方法を学び、実践する必要があります。

 

遠距離介護は、介護者にとって大きな負担となります。しかし、介護される人の生活を支えるために、介護者はさまざまな工夫をして乗り越えようとしています。

 

遠距離介護を乗り越えるための工夫

遠距離介護を乗り越えるために、介護者はさまざまな工夫をしています。

  • 帰省の頻度や方法を工夫する

帰省の頻度や方法を工夫することで、介護される人と過ごす時間を増やすことができます。例えば、週末に帰省するだけでなく、平日にも帰省する日を設ける、オンラインでコミュニケーションをとる、などです。

 

  • 介護の専門家に頼る

介護の専門家に頼ることで、介護の負担を軽減することができます。例えば、訪問介護やデイサービスなどのサービスを利用する、介護士やヘルパーに相談する、などです。

 

  • 介護に関する知識や技術を学ぶ

介護に関する知識や技術を学ぶことで、介護の質を向上させることができます。例えば、介護に関する書籍やセミナーを受講する、介護の専門家に相談する、などです。

遠距離介護を支える支援制度

遠距離介護を支える支援制度もあります。

 

  • 遠距離介護支援費用

遠距離介護をしている世帯に、交通費や宿泊費の一部を助成する制度です。

 

  • 介護休業

介護のために仕事を休む場合に、休業中の給与の一部を支給する制度です。

 

  • 介護休業給付金

介護休業中に支給される給付金です。

遠距離介護は、大変なことも多いですが、さまざまな工夫や支援制度を活用することで、乗り越えることができます。

 

遠距離介護をしている方へ

遠距離介護をしている方には、以下の3つのことを心がけていただきたいと思います。

  • 自分一人で抱え込まない

遠距離介護は、介護者にとって大きな負担です。自分一人で抱え込まず、家族や友人、地域の支援機関などに相談しましょう。

 

  • 介護される人の意思を尊重する

介護される人の意思を尊重することも大切です。介護される人が望むことを最優先に考えましょう。

 

  • 自分自身の心身の健康を守る

介護は、介護者自身の心身の健康を損なう可能性もあります。自分自身の心身の健康を守ることも、大切なことです。

 

遠距離介護は、大変なことも多いですが、介護される人の生活を支えたいという気持ちがあれば、乗り越えることができます。

ぜひ、さまざまな工夫や支援制度を活用して、遠距離介護を乗り越えてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。