kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

みんな違うという前提での介護

私は、老人ホームで介護士として働いている、「かいごの木」です。

 

私はこの仕事をして20年になります。これまでに、さまざまな利用者様と出会い、さまざまな介護をしてきました。

その中で、私が強く感じたことは、「みんな違う」ということです。

 

利用者様は、それぞれに年齢、性別、性格、価値観、人生経験が異なります。そのため、同じ介護をしても、その効果や利用者様の反応はさまざまです。

 

例えば、

  • 認知症の程度が進んでいる利用者様は、同じ言葉を何度言っても理解できないことがあります。
  • 身体が不自由な利用者様は、介助が必要な範囲が異なります。
  • 一人暮らしをしていた利用者様は、他人とのコミュニケーションに慣れていないことがあります。

 

このように、利用者様一人ひとりの個性を理解し、その人に合った介護を提供することが大切です。

 

しかし、実際には、介護の現場では、利用者様の個性を十分に理解できないまま、画一的な介護をしてしまうことも少なくありません。

 

例えば、

  • 認知症の利用者様に対して、同じ言葉を何度も繰り返して説明しても、理解できないことに苛立ってしまう。
  • 身体が不自由な利用者様に対して、介助が必要な範囲を把握せず、無理な介助をしてしまう。
  • 一人暮らしをしていた利用者様に対して、他人とのコミュニケーションに慣れていないことを理解せず、無理に会話をしようとしてしまう。

 

このような介護は、利用者様にとって負担になり、介護の質を下げることにもつながります。

 

そこで、私が大切にしているのが、「みんな違う」という前提での介護です。

「みんな違う」という前提で介護をするためには、まず、利用者様のことをよく知ることが大切です。

 

利用者様の名前、年齢、性別、性格、価値観、人生経験など、できる限りのことを知るようにします。

 

また、利用者様と直接話をして、その人の気持ちや考えを理解するようにします。

利用者様のことをよく知ることで、その人に合った介護を提供することができるようになります。

 

具体的には、

  • 認知症の利用者様に対しては、簡単な言葉で、繰り返し説明するようにします。
  • 身体が不自由な利用者様に対しては、介助が必要な範囲を丁寧に確認してから、介助するようにします。
  • 一人暮らしをしていた利用者様に対しては、無理に会話をしようとせず、ゆっくりと時間をかけて、コミュニケーションを図るようにします。

 

このように、利用者様一人ひとりの個性を理解し、その人に合った介護を提供することで、利用者様がより快適に、生き生きと過ごすことができるようになるのです。

 

もし、あなたが介護の仕事を考えているのであれば、ぜひ、「みんな違う」という前提での介護を心がけてください。

 

それは、利用者様のために、そして、あなた自身のためにも、大切なことなのです。

「みんな違う」という前提での介護は、決して簡単なことではありません。しかし、その努力は、必ず利用者様のために役立つはずです。

 

あなたも、利用者様一人ひとりの個性と向き合い、その人に合った介護を提供することで、かけがえのない時間を過ごさせてあげてください。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。