私は老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。毎日、利用者様の生活をサポートする中で、様々な喜びや葛藤を経験します。
特に、利用者様が何かを「できない」と自覚し、落ち込んでしまう姿を見ると、胸が締め付けられるような気持ちになります。
介護の仕事において、「できない」ことはつきものです。身体機能の低下や認知症の影響で、かつてできたことができなくなることは自然なことです。
しかし、利用者様にとっては、それが大きな喪失感につながり、自信を失ってしまうこともあります。
「できない」を責めるのではなく、できることを探す
介護士として、私は利用者様の「できない」を責めるようなことは決してしたくありません。できないことに焦点を当てるのではなく、できることを探して、それを伸ばしていくことが大切だと考えています。
例えば、歩行が困難な利用者様であれば、手すりを使って歩けるようにサポートしたり、車椅子を利用できるように提案したりします。食事がうまくできない利用者様であれば、食べやすい大きさにカットしたり、介助しながら食べさせたりします。
小さな成功体験が自信につながる
小さなことでも、できることを達成することで、利用者様の自信は少しずつ取り戻されます。そして、その自信が、新たな挑戦への意欲につながります。
介護士の役割は、利用者様の可能性を信じること
介護士の役割は、利用者様の「できない」を嘆くのではなく、その中に隠れた「できる」を見つけて、それを引き出すことだと考えています。利用者様の可能性を信じて、最後まで寄り添うことが、私たち介護士の使命です。
利用者様の気持ちに寄り添う
利用者様が「できない」と自覚した時、私たちはまずその気持ちを理解し、共感することが大切です。「できない」ことを責めるのではなく、「よく頑張りましたね」「次はこうしてみましょうか」と、励ましの言葉をかけるようにしましょう。
できないことを悪いことと捉えない社会へ
「できない」ことは決して悪いことではありません。むしろ、できないことを受け入れることが、自分自身を大切にすることにつながります。
私たち一人一人が、できないことを悪いことと捉えない社会を作っていくことが大切です。そして、介護士は、その社会を作る上で重要な役割を担っているのです。
介護士の葛藤と成長
介護の仕事は、利用者様の「できない」と向き合うことの連続です。しかし、その「できない」を受け入れることで、私たちは介護士として成長することができます。
利用者様の「できない」を、自分の無力さとして捉えるのではなく、利用者様の可能性を広げるチャンスとして捉えましょう。
一人一人の個性を受け入れる
人はそれぞれ個性があり、できることやできないことは異なります。大切なのは、できないことを嘆くのではなく、できることを伸ばしていくことです。
私たち介護士は、利用者様の個性を受け入れ、その人らしさを尊重しながら、最後まで寄り添っていきましょう。
介護士の仕事は、利用者様の可能性を広げる仕事です
できないことを悪いことと捉えず、利用者様の可能性を信じて、最後まで寄り添うことで、利用者様の生活をより豊かにしていくことができます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。