kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

若年性認知症になりやすい人の特徴

私は、老人ホームで介護士として働いている、「かいごの木」です。

 

今回は、若年性認知症になりやすい人の特徴についてお話ししたいと思います。

 

実は、私の母も50代前半に若年性認知症の診断をされていた一人です。今は亡くなりましたが、語り切れないほど色々なエピソードがあります。

 

さて、認知症というと、一般的に高齢者に多い病気というイメージがありますが、実は65歳未満で発症した場合を「若年性認知症」と呼びます。

 

若年性認知症の原因は、大きく分けて2つあります。

1つは、アルツハイマー病やレビー小体型認知症などの脳の病気が原因で発症する「脳器質性認知症」です。

もう1つは、頭部外傷や脳卒中などの脳の損傷や障害が原因で発症する「脳血管性認知症」です。

 

若年性認知症の症状は、年齢や発症原因によっても異なりますが、一般的には以下のようなものが挙げられます。

  • 記憶障害(物忘れ、名前や言葉が出てこない、道に迷うなど)
  • 判断力や理解力の低下(物事を理解するのが遅くなる、注意力が散漫になる、判断ミスをするなど)
  • 言語障害(言葉がうまく出ない、聞き取りが苦手になるなど)
  • 失行(動作や行動がうまくできなくなる、自分のことや周囲のことが見えなくなるなど)
  • 人格の変化(イライラしやすくなる、不安やうつなどの感情的症状が出るなど)

 

若年性認知症は、早期発見・早期治療が大切です。

しかし、認知症は高齢者がなるものというイメージが強いため、若年性認知症の症状に気づいたとしても、疲れやストレスが原因だろうと深く考えずに放置してしまうケースも少なくありません。

 

そこで、今回は若年性認知症になりやすい人の特徴を、以下の3つの観点から解説したいと思います。

 

1.生活習慣

若年性認知症になりやすい人の生活習慣として、以下のようなものが挙げられます。

  • 運動不足
  • 不規則な食生活
  • 喫煙
  • 過度の飲酒
  • 睡眠不足

これらの生活習慣は、脳の血流を悪化させたり、脳の老化を促進したりする原因となります。そのため、若年性認知症の予防のためにも、バランスの良い食事や適度な運動、規則正しい生活を心がけることが大切です。

 

2.性格・気質

若年性認知症になりやすい人の性格・気質として、以下のようなものが挙げられます。

  • 協調性がない
  • イライラしやすい
  • 気にしやすい

これらの性格・気質は、ストレスや不安を溜め込みやすく、認知症の発症リスクを高めると考えられています。そのため、ストレスや不安を溜め込まないように、自分なりのストレス解消法を見つけたり、周囲の人とコミュニケーションをとったりするなど、対処法を身につけることが大切です。

 

3.遺伝的要因

若年性認知症は、遺伝的要因によって発症するケースもあります。

 

例えば、アルツハイマー病の原因となる遺伝子変異を持っている人は、そうでない人に比べて若年性アルツハイマー病を発症するリスクが高くなります。

 

また、レビー小体型認知症や前頭側頭型認知症などの若年性認知症の原因となる遺伝子変異も、近年の研究でいくつか報告されています。

 

このように、若年性認知症は、生活習慣や性格・気質、遺伝的要因など、さまざまな要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。

 

もし、以下の症状に心当たりがある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

  • 物忘れや記憶障害が目立つ
  • 判断力や理解力が低下してきた
  • 言語障害や失行などの症状が現れた
  • 人格の変化が見られるようになった

 

若年性認知症は、まだ解明されていない部分が多い病気ですが、早期発見・早期治療によって、症状の進行を遅らせたり、生活の質を維持したりすることが可能です。

 

もし、ご自身や周囲の人に若年性認知症の疑いがある場合は、早めに医療機関を受診して、適切な治療を受けることが大切です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。