kaigonoki’s diary

えがおの高齢者を増やす介護士

高齢になるほど物への執着が大きくなる理由

高齢になると、物への執着が大きくなる人が増える傾向にあります。それはなぜなのでしょうか。私は老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。

 

まず、高齢になると、身体的な衰えや社会的な変化などによって、自分の存在価値や自己肯定感を失いがちになります。

 

そんなときに、昔から大切にしてきた物や、自分を思い出させてくれる物にすがることで、心の安定や安心感を得ようとするのです。

 

例えば、昔から使ってきた食器や家具、家族や友人からもらった思い出の品などは、自分にとってかけがえのない存在です。それらを身近に置いておくことで、自分らしさを保ち、生きる気力を維持することができるのです。

 

また、高齢になると、人生の残り時間が限られていることを実感し、残された時間を大切にしようと考えるようになります。そのため、今まで捨てずに取っておいた物や、新たに購入した物などを、いつか使うかもしれないという思いから、手放すことができなくなってしまうのです。

 

例えば、未開封の食料品や、壊れてもまだ使える家電製品などは、いつか使うかもしれないという思いから、捨てられずにしまっておくことがあります。また、旅行や趣味などで使う予定だった物も、いつか使うかもしれないという思いから、手放さずに保管しておくことがあります。

 

このように、高齢になるほど物への執着が大きくなる理由には、身体的な衰えや社会的な変化、人生の残り時間が限られていることなど、さまざまな要因が考えられます。

 

もし、あなたが高齢になって物への執着が大きくなってきたと感じているなら、まずは自分の心の状態を見つめ直してみることが大切です。自分の存在価値や自己肯定感をどのように感じているのか、人生の残り時間をどのように過ごしたいのか、じっくりと考えてみてください。

 

そして、物への執着が自分にとってプラスになっているのか、マイナスになっているのかを判断することも大切です。物への執着によって、心の安定や安心感を得ることができているなら、それは良いことだと思います。

 

しかし、物への執着によって、生活が不便になったり、周囲の人とのトラブルになったりするなら、それはマイナスです。

 

もし、物への執着がマイナスになっていると判断したら、少しずつ物を手放していくことも考えてみましょう。物を手放すことは、決して悪いことではありません。

 

むしろ、物に執着することを断ち切ることで、心が軽くなり、新しいことにチャレンジする意欲が湧いてくるかもしれません。

 

物を手放すときは、まずは不用な物を整理して、本当に大切な物だけを残すようにしましょう。また、物を手放すときは、感謝の気持ちを持って手放すことが大切です。そうすることで、物への執着を断ち切ることにつながります。

 

高齢になって物への執着が大きくなったとしても、悲観する必要はありません。物への執着をコントロールすることで、より充実した老後を送ることができるはずです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。