老人ホームで介護士として働く「かいごの木」です。
今日は、「自分が幸せな気分でいたら、周りの人も幸せになれる」というテーマについて、介護士としての日々の経験を踏まえながら、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
介護の現場で感じる幸せ
介護の仕事は、入居者様の心身に寄り添い、生活をサポートするやりがいのある仕事です。しかし、同時に、入居者様の体調や精神状態の変化に振り回されたり、重い介護負担に悩んだりすることも少なくありません。
そんな中でも、私が介護の仕事で感じる幸せは、入居者様の笑顔を見た時です。
入居者様の笑顔には、様々な種類があります。
- 久しぶりに家族と会えた時の、満面の笑顔
- 好きな歌を一緒に歌った時の、楽しそうな笑顔
- こちらが手を差し伸べた時に、安心して微笑んでくれる笑顔
入居者様の笑顔を見るたびに、私も自然と幸せな気持ちになります。
幸せな気持ちは伝染する
ある日、私は認知症の女性Aさんの介護を担当していました。Aさんは、いつも不安そうな表情を浮かべ、周囲に壁を作っていました。
そんなAさんに、私はいつも笑顔で接するように心がけました。
Aさんの好きな歌を一緒に歌ったり、昔の写真を見ながら思い出話を聞いたり、時にはただ手を握って話を聞いてあげたり。
そうしていくうちに、Aさんの表情は徐々に明るくなっていきました。
そして、ある日、Aさんからこんな言葉を頂いたのです。
「あなたと話していると、心が温かい気持ちになるの。」
その言葉を聞いた時、私は自分が幸せな気持ちでいることで、Aさんにも幸せを感じてもらえていることを実感しました。
幸せは自分から作り出す
もちろん、介護の仕事は常に笑顔でいられるわけではありません。
入居者様とのトラブルや、仕事量の多さに、心が折れそうになることもあります。
しかし、そんな時でも、私は自分自身にこう言い聞かせます。
「自分が幸せな気持ちでいないと、入居者様を幸せにすることはできない。」
そして、自分が好きな音楽を聴いたり、趣味の時間に没頭したり、友人と会って話をしたりして、自分自身の心と体をリフレッシュするようにしています。
幸せは連鎖する
自分が幸せな気持ちでいることで、周りの人も幸せな気持ちになる。
これは、介護の現場に限らず、どんな場面でも当てはまることだと思います。
もし、あなたが今、何か辛いことや悲しいことがあったとしても、どうか自分を責めないでください。
そして、自分自身が幸せになれる方法を見つけてみてください。
自分が幸せになることで、周りの人も幸せになる。
その幸せの連鎖が、私たちの社会をもっと明るく、もっと優しい場所にしていくと信じています。
最後に
介護の仕事は、決して楽な仕事ではありません。
しかし、入居者様の笑顔を見た時の喜びは、何物にも代え難いものです。
自分が幸せな気持ちでいることで、入居者様にも幸せを感じてもらえる。
このことを忘れずに、これからも介護の仕事に励んでいきたいと思います。
皆さんも、自分自身の幸せを大切にしながら、周りの人を幸せにしてあげてください。
このブログが、皆さんの心に少しでも響いていれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。